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使命感的な何かが湧き上がってきたら更新するブログ

春の公開実力診断テスト前日のあれこれ

なんか「つばきファクトリー」だとか「たぬきファクトリー」だとか、ハロプロ最前線では色々と大きな動きがあったようです。そりゃあ新ユニット結成はおめでたい話なんでしょうが、皮肉にもこれが年に一度の大イベントハロプロ研修生 発表会2015 ~春の公開実力診断テスト~」に思わぬ影響を及ぼすことになりました。

それなりにグループとしての経験を重ねた「こぶし」メンバーが「テスト免除」なのは当初から織り込み済みでしたから、まあ仕方ありません。そりゃあ「広瀬彩海」「井上玲音」のソロアクトは見てみたかったし、その実力のほどを診断したかったという思いはあるにせよ。しかしこれ「つばき」までとなると話は変わってくるのです。

こんな土壇場になって、優勝候補の一角と目されていた岸本ゆめの」をはじめ、この一年で前髪も実力も良い感じに伸ばしてきた新沼希空、トレイニー時代には中心メンバーとして活躍してたっぽい「小片リサ」も参加しないとか、とりわけ超新星「浅倉樹々」のソロアクトには「Juice=Juiceの金澤朋子ちゃん」を筆頭とするハロヲタ諸氏からの注目度も高かったはずです。「谷本安美」さんに至っては歌声すらまともに聞いたことがないという事実。そして山岸理子による、あの伝説の「桃色スパークリング」が再び聞けるかもしれないという僅かな可能性すら無常にも消滅してしまったわけです。

テストへの参加を回避する為に大慌てで立ち上げられた感すらある、今回の「つばきファクトリー」結成のドタバタ。最近加入したばかりの「右も左もわからない」ような新人研修生8人を急遽「実力診断テスト」に投入するあたり、いかにも参加人数大激減による穴を無理やり埋めた感満載じゃないですか!!なんですかこれは!!

めちゃめちゃ面白いじゃないですか!!!

 こんなもん見たいに決まってるじゃないですか。まあ最初から参加する気まんまんでしたけどね。本当は御堂会館あたりでやってくれると交通費的にモンゲー助かるんですが、そこはやはりハロプロの聖地中野サンプラザまで行くより仕方ないわけで、この一年は毎日のようにもらいタバコを繰り返し、何とか交通費を捻出することに成功しました。人として大切な何かを失ったとしても、投じなければならない一票がそこにあるんです!!*1

加賀楓    SHALL WE LOVE?(ごまっとう 曲)
山木梨沙   女と男のララバイゲームモーニング娘。曲) 
田口夏実   100回のKISS松浦亜弥曲) 
横川夢衣   ベーグルにハム&チーズ(℃-ute曲) 
井上ひかる  大人なのよ!(Berryz工房曲 ) 
牧野真莉愛  ハッピーサマーウェディングモーニング娘。曲) 
藤井梨央   旅立ちの春が来た(スマイレージ曲) 
新沼希空   大好き100万点(モーニング娘。譜久村聖 石田亜佑美曲) 
田辺奈菜美  ベーグルにハム&チーズ(℃-ute曲) 
羽賀朱音   なんちゃって恋愛モーニング娘。曲) 
小川麗奈   さくら満開モーニング娘。さくら組曲) 
三瓶海南   五月雨美女がさ乱れる(Juice=Juice曲) 
浜浦彩乃   ヤキモチをください!(Berryz工房曲) 
岸本ゆめの  REAL LOVE(Berryz工房 菅谷梨沙子曲) 
一岡伶奈   自信持って 夢を持って 飛び立つから(モーニング娘。高橋愛曲)
段原瑠々   Memory 青春の光モーニング娘。曲) 
稲場愛香  スキちゃんスマイレージ曲) 
船木結    DESTINY LOVE(High-King 曲) 
佐々木莉佳子 奇跡の香りダンス。(松浦亜弥曲) 
野村みな美  My Days for You(真野恵里菜曲) 
吉橋くるみ  泣いちゃうかも(モーニング娘。曲) 
大浦央菜   スッピンと涙。後藤真希曲) 
室田瑞希   Memory 青春の光モーニング娘。曲) 
和田桜子   ブギートレイン'03(藤本美貴曲)
山岸理子   会いたい 会いたい 会いたいな℃-ute曲) 
田中可恋   dearest.(松浦亜弥曲) 

 隔世の感のあるラインナップ。昨年参加した26人中、今回も参加するメンバーは赤文字にした僅か6人のみ。いかに「ハロプロ研修生」にとって激動の1年だったかが窺えます

直前まで参加するつもりで既に発表曲も決まっていたであろう「つばきファクトリー」の面々による大抽選会が行われ「テスト順」が決定。それを受けての出場者全員のコメント動画が矢継ぎ早にアップされたことで、いよいよ開催が直前に迫っていることを実感し、いやが上にも期待が高まります。

http://f.st-hatena.com/images/fotolife/l/lin2t/20150503/20150503043630.jpg?1430595756

ハロプロ研修生 発表会2015 ~春の公開実力診断テスト~は以下の20名によって行われます。 なにげにソロアクトによるステージデビューって松浦亜弥藤本美貴以来の事だったりするはず。これはもう大変です。もう絶対アレだなって思います。

① 泣き虫少年(2010 mix version) /Buono! 井上ひかる
② Be元気<成せば成るっ!> /Berryz工房 岡本帆乃花
③ 春 ビューティフルエブリディ /モーニング娘。 笠原桃奈
GOOD BYE 夏男 /松浦亜弥 段原瑠々
⑤ シャボン玉 /モーニング娘。 堀江葵月
GOOD BYE 夏男 /松浦亜弥 小野田紗栞
⑦ ロマンスの途中 /Juice=Juice 梁川奈々美
スキちゃん /スマイレージ 島野萌々子
FOREVER LOVE /℃-ute 橋本渚
⑩ もっとずっと一緒に居たかった /Berryz工房 横川夢衣
⑪ Love take it all /℃-ute 加賀楓
⑫ 夕暮れ恋の時間 /スマイレージ 仲野りおん
⑬ 背伸び /Juice=Juice 高瀬くるみ
⑭ Dream Last Train /トリプレット 竹村未羽
⑮ 泣き虫少年 /Buono! 一岡伶奈
⑯ The Power /℃-ute 秋山眞緒
君さえ居れば何も要らない /モーニング娘。 金津美月
⑱ 大好き100万点 /モーニング娘。 小野瑞歩
21時までのシンデレラ /Berryz工房 船木結
⑳ 好きな先輩 /モーニング娘。 前田こころ

選曲と出場順が決まったことで色々考えてたんですけど、やはりヲタが一票を投じる「ベストパフォーマンス賞」の行方は、どうしたって段原瑠々を中心に展開すると思うわけです。昨年の「公開実力診断テスト」で段原はベストパフォーマンス賞を取りましたが、実際そこまで圧勝したわけでもありませんでした。これは投票する時に全部の投票箱の中を覗きまわっていた人の証言からも明らかで、あの自分自身なんですけどね、見たところ票はかなり割れてましたから段原、室田、岸本、田辺あたりで。

本当なら室田瑞希が取らなきゃいけなかったんですよ去年は。でも、誰の目にも分かるくらい見事にプレッシャーに押しつぶされちゃったんですね。勝手に自滅しちゃった。室田に投票する気満々だった人たちの票が分散した結果、大きなミスのなかった段原への票がわずかに上回ったと、こう見るわけです。

人並み以上に歌えてはいるけど、どこか置きに行ったような印象が強くて歌の表現がタンパクで「ハロプロ的」ではないというのが昨年の段原から受けた印象で、荒いんだけど表情豊かでステージ全体を使ったパフォーマンスをしていた岸本ゆめのや、歌の世界に耽溺するような情感豊かな表現力を見せた大浦央菜」により魅力を感じた口だったんですね。

段原が上手いのは最初から分かってたことで、Youtubeをチョット漁ればASH時代の動画なんてゴロゴロ転がってるし、彼女が人並み以上に秀でた歌唱力を持っていることなど容易に知ることは出来たわけです。だからこそ彼女がASH時代には持ち得なかった「ハロプロ」に来たことによって身につけたものを見たかったのかも知れません。

結果的にASHで身につけた、あるいは元から持ち合わせていた歌の才能によって名だたる「ハロプロ研修生」一同を一蹴してしまった事は、彼女にとって良かったのか悪かったのかは分かりません。昨年のつんく氏による段原評はこの通り。

段原からの解答がGOOD BYE 夏男という高難度の「リズム」を要求される楽曲だったことで俄然面白くなってきました。ただ昨年と違って「追われる立場」となる段原にとって、意外と「ベストパフォーマンス賞」連覇への道は険しいものになりそうです。もしも、パフォーマンス的に同等のインパクトを残された場合、投票するヲタの心情的には、おそらく段原にとって不利な方向に働くものと予想されるからです。

船木結」「加賀楓あたりが想定通りのパフォーマンスを無事やりきることが出来たのなら大きく票は動くでしょうし。あるいは大半のハロヲタにとって未知の実力者「堀江葵月」が「シャボン玉」でアッと言わせる展開があるのかも知れません。

ただ「ベストパフォーマンス賞」とは別の観点から「実力診断テスト」本来の意義みたいなものに立ち返って考えてみると、昨年の稲場愛香野村みな美のように直接投票には繋がら無いまでも、いかに自分のキャラクターを強く打ち出した、自分に合った選曲や衣装選びが考えられているか、こういった「自己プロデュース力」が実は重要な事であって、観客のみならずアップフロント幹部連中にどれだけ自身の魅力をアピール出来るかが「デビュー」への鍵を握っていることを忘れてはなりません。「高瀬くるみ」「小野田紗栞」「一岡伶奈あたりに期待したいところです。つんく氏の言う「最後は君の腕次第」ってやつです。

とか何とか偉そうに講釈をたれたところで、案外よくわからない初ステージの新人研修生が全て掻っさらっていくような 展開になったとしても、それはそれで有りです。

*1:本当はそんなものなどありません。

東別院の桃色スパークリング

生タマゴShow!の話になります。御堂会館、東別院ホールと2週に渡って真宗大谷派色の濃ゆい会場で開催されたわけですが、何を隠そう全部巡礼してきました。

積もる話もほどほどに、早速一人スレからセットリストをお借りしますと、こんな感じ。

【出演】ハロプロ研修生こぶしファクトリー
ハロプロ研修生山岸理子一岡伶奈加賀楓岸本ゆめの井上ひかる横川夢衣新沼希空段原瑠々船木結竹村未羽斎藤夏奈
浅倉樹々・小野田紗栞・橋本渚・堀江葵月・小片リサ・島野萌々子・谷本安美・高瀬くるみ(新人)
こぶしファクトリー藤井梨央広瀬彩海野村みな美小川麗奈浜浦彩乃田口夏実和田桜子井上玲音

 

M1 Say!Hello!(ハロプロ研修生曲) ハロプロ研修生
M2 女の園(ハロプロ研修生曲) ハロプロ研修生
M3 さくら満開モーニング娘。さくら組曲) 山岸・岸本・井上(ひ)・浅倉・小野田・橋本・島野 昼公演
桜→入学式Berryz工房曲) 浅倉・小野田・橋本・堀江・小片・島野・高瀬 夜公演
M4 桃色スパークリング℃-ute曲) 岸本・段原・船木・浅倉・小野田 昼公演
旅立ちの春が来た(アンジュルム曲) 山岸・一岡・加賀・岸本・井上(ひ)・段原・船木 夜公演
M5 甘酸っぱい春にサクラサクベリキュー曲) 加賀・岸本・和田・藤井・井上・横川・新沼・段原・船木・竹村・小野田・高瀬
M6 coming soon… カントリー・ガールズ 東京公演のみ
M7 coming soon… カントリー・ガールズ 東京公演のみ
M8 モーニングコーヒーモーニング娘。曲) 山岸・一岡・橋本・堀江・小片
M9 あなたなしでは生きてゆけないBerryz工房曲) 岸本・和田・藤井・井上(ひ)・横川・新沼・竹村・小野田
M10 まっさらブルージーンズ℃-ute曲) 浜浦・田口・段原・船木・浅倉・島野・井上(玲)
M11 夢見る15歳アンジュルム曲) 小川・野村・加賀・広瀬
M12 念には念 こぶしファクトリー
M13 テーブル席空いててもカウンター席(ハロプロ研修生曲) ハロプロ研修生
M14 恋したい新党(ハロプロ研修生曲) ハロプロ研修生
M15 「アイドルはロボット」って昭和の話しね(ハロプロ研修生曲) ハロプロ研修生
M16 おへその国からこんにちは(ハロプロ研修生曲) ハロプロ研修生
M17 青春Beatは16(ハロプロ研修生ハロプロ研修生

 出演者はハロプロ研修生こぶしファクトリーとなっていますが、「こぶし」として歌うのはM12「念には念」のみで後は普段どおり。カントリーガールズの出演は東京公演限定なので全15曲ということになります。取り敢えず印象に残った事をズラズラっと。

桃色スパークリング(岸本・段原・船木・浅倉・小野田)

昼公演のみの回替わり曲。前回の生タマゴからの新加入組でモーニング娘。12期オーデ最終合宿メンバーだった浅倉と小野田、そして岸本、段原、船木という現行の研修生では歌唱スキル上位メンバー3人によるパフォーマンス。、

生タマゴ初登場の前回、未経験者ながらダンスで非凡な才能を発揮し注目を集めた浅倉樹々ですが、歌に関しては全くの未知数。この曲では愛理パートということで、いきなり歌い出しを担当するも、まだまだ探り探りで不安定な歌唱。

歌い出し以外のパートや、ゆったりとした曲調の「桜→入学式」なんかだと、しっかりと声も出ていたので、歌自体は別に苦手なわけではないようです。リハーサル日記を読むかぎり、練習熱心というか鞘師的な求道者っぽい匂いがするので、本人が課題に上げてるようにリズムの正確性を掴むことによって、まだまだ歌の実力を伸ばしてくるんじゃないでしょうか。

公演全体を通しての歌割りも多く、やはり相当期待されてる事が窺われます。あと、千秋楽の東別院夜公演で自枠席が下手寄り前方の「まっさら浅倉ラミラミ」パワースポットだった事を最後に報告しておきます。

段原瑠々はアクターズスクール広島出身ということもあって、いわゆる「歌うまキッズ」的な存在と思われがちですが、おそらく段原同様ここ数年開催された「娘。オーディション」には全国各地から歌自慢のスクール生が数多くエントリーしてきたものと思われます。にも関わらず実際モーニング娘。にストレートインしてきたメンバーの顔ぶれを見てみると「段原」どころか一般の中高生レベルの平均値を余裕で下回るような、まあ誰とは言わないまでもいるわけです。

歌唱力に定評のある「小田さくら」やアンジュルムの「室田瑞希」にしても「ハロプロ研修生」としての活動を通じて才能を開花させたパターンで、元々即戦力級に歌がうまかった訳ではありません。要するに「完成品」を求めてないフシがある。

じゃあ何故にバリバリの歌うまスクール生だった段原のみに「ハロプロ」の門戸が開かれたのか。その答えがこの「桃色スパークリング」にはあったと。そんな風に思うわけです。

実に自然体な歌声といいますか、歌のうまい人にありがちな押し付けがましい所が一切なく、肩の力の抜けた、力みのない軽やかな歌唱です。ちょっとハスキーがかった少年ぽい歌声は確固たる個性を主張し、得難い魅力の源泉となっています。つまり聞いていて気持ちのいい歌声なんですね。あの、大風呂敷を広げたわりに理由がいまいち頼りないと見る向きも無きにしもあらずですが、先に進みますよ。

浪速の黒豹という言葉を想起させる岸本ゆめのには、今回の生タマゴShow全体を通してエース級の見せ場が与えられました。「桃色スパークリング」に関しては中島パート担当という事で歌割り控え目でしたが「あなたなしでは生きてゆけない」ではパワフルなボーカルを爆発させ、新沼希空とともに歌唱力の成長ぶりを見せつけました。短いようですが先を急ぎます。

とかくキャラクター性やビジュアル面ばかりが注目されがちな船木結ですが、彼女の持つ最大の特性はその声にあると思うわけです。あんなクリクリした感じのルックスに似合わぬハスキーボイス。あと、自己プロデュース過多というか試行錯誤し過ぎて逆に面白いことになってる時がある。おそらく「桃色スパークリング」を想定して書いたと思われる船木のリハーサル日記の記述です。

今回のツアーは春っぽい可愛い曲が多くて、私は声が太いので女の子らしい声を出せるように練習しました!!!

彼女の自己評価だと「太くて女の子らしからぬ声」をしているそうなのですが、ハスキーなだけで別に太いわけじゃないし、十二分に女の子らしい可愛い声だと思うんですよね、ハスキーなだけで。でも船木自身はそう思ってないもんだから、おそらく「桃色スパークリング」を歌うにあたってその辺を過剰に意識しちゃってる。おそらく家でもバッチリ練習してきたのしょう。で、結果やりすぎて何だか物凄くブリブリした歌い方になってしまうという。この一見、策士策に溺れてるように見えて、図らずもさらなる新境地を開拓してしまうあたりの非凡さが船木なのだなあと。船木の深みを噛みしめるわけです。

あの、ここまで書いといてアレなんですが、本当は理子ちゃんコールがこだました「モーニングコーヒー」での堀江葵月の侮れない歌の上手さやら、クール浜ちゃん大活躍の「まっさらブルージーンズ」、あと「夢見る15才」での加賀楓広瀬彩海の事なんかも書こうと思っていたのですが、このペースだと到底書けそうにありません、なので書きません。

今回セットリスト的に見どころが多く、その中でもベストだったのがこの「桃色スパークリング」という事になる。それで、結局のところ何が一番書きたかったのかというと、つまり小野田紗栞が思いのほか良い声だったという話です。

浜松の鞘師里保

小野田紗栞は「ハロプロ研修生」に加入する以前、地元浜松にある芸能スクール「ヒーローズアカデミー」に所属しており、そこで「ぷりんせす♪りぼん」なるアイドルグループの一員として、いわゆるロコドルとして活動していた経歴を持ちます。

この辺りの活動はYoutubeに動画がゴロゴロと転がっているので、片っ端から漁りまくった方ならご存知の事でしょうが、地域密着型の活動を中心にしており、おもに地元のお祭りや催し物会場での屋外ステージでパフォーマンスを披露していたようです。

www.youtube.com

元気溌溂ジャージャー系の応援スタイルですが、ダンスしながらの生歌パフォーマンスからは、それなりに厳しいレッスンの跡が窺えます。

2013年、NHK連続テレビ小説あまちゃん」ブームの頃に開催された「全国『あまちゃん』マップ!あなたの町おこしキャンペーン」では静岡県代表にも選ばれ、ロコヲタ界隈では知る人ぞ知る存在だったのかも知れません。ちなみに栃木県代表には「とちおとめ25」*1群馬県代表にはCoCoRo学園*2が選ばれています。

 オリジナルCDも2枚リリースされており、在庫が残ってたらおそらく買えるんじゃないでしょうか。何かヒーローズアカデミーの回し者みたいになってますが、一応貼っときます。

ダウンロード販売もありました。別に回し者ではありません。

http://song-maker.com/produce.html#sell

南波一海氏編纂による全国のロコドル楽曲を集めたコンピレーションCDにも2ndシングル「プリティ♪ぷりんせす 」が収録されています。ちなみにモンソレイユ415*3の楽曲も収録されているという豪華版。

何か「ぷりんせす♪りぼん」の宣伝隊長みたいになってますが、現在「ぷりんせす♪りぼん」は活動していません。まあ「さおりん」が辞めちゃったからなんですが。

小学生3人組ユニットとして「ぷりんせす♪りぼん」が結成されたのが2010年10月31日ですから小野田は小学3年生からアイドルとして活動している事になります。

途中メンバーが1人抜けてからは小野田紗栞と谷本ますほの2人組グループとして地元浜松を中心に活動を続けていたわけですが、昨年「ぷり♪ぼん」の活動と平行して参加したモーニング娘。’14 <黄金(ゴールデン)>オーディション!」によって小野田と「ぷり♪ぼん」に大きな転機が訪れます。

持ち前の「ハロプロ顔」によるものか、はたまた長年培ってきた歌とダンスによるものなのかは分かりませんが、激戦を勝ち残り「尾形春水」「野中美希」「島村嬉唄」「小関舞」らとともに最終合宿審査まで駒を進めることになったのです。モーニング娘。12期メンバーの線からは漏れたものの「ハロプロ研修生」への加入を打診されるわけですよ小野田は。「君もおへその国に入ってみないか」とね。

日本全国で活動する「ロコドル」たちが、昨年行われた「モーニング娘。12期オーディション」に参加していた事は「南波一海のアイドル三十六房」での橋本慎氏の発言からも明らかで、実際、三次審査落選から「カントリー・ガールズ」に選ばれた森戸知沙希や、舞台出演の都合で加入時期が遅れたものの小野田同様「ハロプロ研修生」に加入した高瀬くるみのように「ロコドル」界ではソコソコ名の知れた存在までもが「ハロプロ」を目指すという。これは別に「ハロプロ」に限った話ではなく、ローカルから脱しメジャーに進出するという傾向は確かにあるようです。

甘いのか厳しいのか基準のよく分からない審査をくぐり抜けて、実際に「ハロプロ」に入ってくる「元ロコドル」は氷山の一角に過ぎないのでしょう。

小野田紗栞は「THEジュニアアイドル」然とした見た目から受ける印象とは違い、意外と声がしっかりしている、どう表現したらいいのか難しいのですが、太甘い感じというか独特の歌声を持っているんですね。傾向としては藤本美貴とか萩原舞みたいな感じ。似ているわけじゃなくて傾向としてあの感じ。

でね。思いのほか長々と書いてしまい自分でもびっくりしてるのですが、新入りにもかかわらず結構な出番があったんですね、小野田には。その中でも一番いい感じで小野田の歌声が響いてたのが「桃色スパークリング」のこの部分だったと、これが言いたかった。

冷んやりな【船木】
キスをしちゃうよ Oh 【小野田】←←←← ここ!!
スパークリング CHUッCHU【岸本】
Un シュワッシュ【全員】

 あの、これが言いたかっただけなんです。 

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*1:現在「ハロプロ研修生」の高瀬くるみが在籍していた。

*2:現在「カントリー・ガールズ」の森戸知沙希が在籍していた。

*3:現在「ハロプロ研修生」の竹村美羽が在籍していた。

ネクスト「こぶしファクトリー」考察

命名こぶしファクトリー

(先に断っておきますが大遅報です)ついにというか、やっとというか、ついに浜浦、田口、小川、野村、藤井、和田、広瀬、井上(怜)の8名からなる「ハロプロ新ユニット」の正式なグループ名が決定しました。その名もこぶしファクトリー

インディーズ系弱小プロレス団体みたいなネーミングセンスに賛否両論ありつつも、その話題は瞬く間にネット上を駆け抜けます。


こぶしファクトリー、1位獲得。Twitterトレンドなどで | ハロプロ研修生 | BARKS音楽ニュース

Berryz工房*1清水佐紀ハロプロアドバイザー」という、暇と情熱を持て余したハロヲタにとって夢のようなポストに就任。その初仕事となったのが、先日まで簡易的に「はまちゃんず」などと呼ばれていた連中の「正式なユニット名」決定に絡んだプロジェクトチームへの参加という、大変重要なものでした。

つまりキャプテンはこぶしファクトリーというユニット名の決定に少なからず関与したという事になるわけで、言うなればこのこぶしファクトリーを推進する勢力に加担したといって過言ではないわけです。メンバーからすれば「こぶしは、ちょっと・・・」という感情が湧き上がらなかったと言えば嘘になる、でも「キャプテン」のお墨付きとなれば話は変わってくるのです。その名前にBerryz工房の意志を引き継ぐという意味で「ファクトリー」を入れたなんて話を聞かされた日には尚の事。

しかしこぶしファクトリーですからね。かっこいい名前ではないですよ少なくとも。たしかにインパクトはある、怪傑!トロピカル丸の次くらいにはある。山ほどアイドルグループがいる中でインパクトや差別化は勿論必要なんでしょうが東京女子流「夢みるアドレセンス」といった都会的で小洒落たグループ名と比べてこぶしファクトリーのもっさりした響きからは、どこか地方のロコドルを彷彿とさせるものがあります。

cocoro学園」「ぷりんせす♪りぼん」「とちおとめ25」「こぶしファクトリー

この並びに混じっても全く違和感がないどころか、むしろ人口密度的に一番低そうじゃないですか。こぶしファクトリーという名前の醸し出すこの「垢ぬけ無さ」「野暮ったさ」「洗練されてなさ」たるや、東京タワーの麓に居を構える大手芸能プロダクションが満を持して送り出す、そんなグループにとって本当に相応しいものと言えるのか。この子たちがこぶしファクトリーって!!

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!!!!!!……。まあ…しかし…。あの…こうやって見ると案外、浜ちゃんあたりもスタイルこそ抜群ですが、顔なんか見ると白いヘルメット被って山道を自転車通学してそうな雰囲気ありますもんねこれは。実際「れなこ」なんかは結構な田舎に住んでるとか。そう考えると、まあ洗練されてはいないか全体的に。

これ大胆に推測しますとね。実際はこぶしファクトリーなるユニット名があらかじめ決まっていて、このこぶしファクトリーという名前が持つイメージに相応しい、そのコンセプトに合致したメンバーを「ハロプロ研修生」の中からチョイスしていったんじゃないのかと、こう考えてみるわけですよ。いわゆる「コペルニクス的転回」ってやつですね。

つまり、まず最初にこぶしファクトリーありきで、逆にこぶしファクトリーサイドにメンバーを寄せていった結果、今回選ばれたこの8人になったと、こう考えるわけです。そうすると色々腑に落ちてくる。

いや~スッキリしました。

なんてね…、そんな風に自分を誤魔化してみても虚しくなるばかり。「はまちゃん」「れいれい」クラスでは太刀打ち出来ないほどの「こぶしカースト上位」に鎮座する「非こぶし研修生」なんてゴロゴロと転がってる、その現実から目を逸らすわけにはいきません。そもそもメンバーを「こぶし」に寄せていったのなら真っ先に「〇〇でぃー」が選ばれてなきゃおかしいじゃないですか!! 

20140818185401  (画像はイメージです)

 結局のところ、ヲタが百人百様の「理由づけ」をしたところで答えなんて出てこない。

これがもしつんく先生」直々にメンバーを選んだとかならね、たとえ選んだという体であったとしても、それなりの選考理由なりメンバー評でもって煙に巻く事も出来たでしょう。何だかんだ言って、つんくピコーンへの耐性と、それを甘受するだけの寛容さは持ちあわせている俺たちです。ヲタも納得するしか無いし、それなりの説得力もあったはず。

しかし、ご存知のように「つんく氏」がハロプロ最前線から距離をおいて久しく、一連のハロプロ正規メンバー「大量昇格」人事に関わった痕跡もありません。ツイッター上での発言も「子供のお弁当」だの「朝ごはんのメニュー報告」に終始する毎日。新たに誕生した「カントリーガールズ」やこぶしファクトリーについて言及することはないのです。

残されたモヤモヤ感

先日行われた「Berryz感謝祭」においてステージデビューを飾ったこぶしファクトリーですが、お披露目されたデビュー曲「念には念」のパフォーマンスに対するハロヲタ諸氏からの評判も上々だったようで、元トレイニー勢の歌唱スキルの高さを賞賛する声も多く聞かれました。「こぶし」なかなか良いじゃない、やるじゃないと。

これ通常の「ハロヲタ」の方からすればイマイチ伝わりにくい感覚だと思うんですが、常日頃から「おへその国からこんにちは」しちゃってるような「生タマゴShow!」通いが辞められないタイプの人間からすると、モヤモヤ感を禁じ得ない、何とも複雑な気持ちになるのです。

ここまで長々と駄文を積み重ねてきて、だらだら奥歯に物が挟まったような事ばかり書きやがって、結局、お前は何が言いたいんだと。お前はどこのワカメじゃとね。そう思われた事でしょう。しかたありません。大変言いにくいことですが言っちゃいますよ。内緒にしといてくださいね。

ハロプロ研修生」には現在、北は北海道から、みなみは「野村みなみな」まで全国各地から選りすぐられた総勢27人ものメンバーが所属しておるわけです。その中から選ばれた8人こぶしファクトリーという事になる。狭き門ですよ、厳しい話です。…なんですが。

そのわりに選抜感なさ過ぎじゃない?

これに尽きるわけだ。この疑問がどこまでも付きまとうのです。

別に選ばれた8人がダメだとか、パフォーマンススキルが著しく劣っていたり、ビジュアル的に思いっきり足を引っ張ってるメンバーがいるというわけでもありません。実際ここ2年ほどで「ハロプロ研修生」全体の実力レベルは大幅に底上げされたと思われます。すぐにでも「ハロプロ正規メンバー」として最前線で戦えるだけの実力を持った「ハロプロ研修生」は少なからずいる。それ故に「選抜」されるにはそれなりの説得力もまた必要となってくるのです。「ビジュアルに華がある」「歌唱スキルが高い」「ダンスがすこぶる上手い」「ヲタ人気が物凄い」「特殊能力を持っている」等々、何かしら納得のいく理由が欲しいわけです。

その辺を踏まえてみると、より一層こぶしファクトリーの選抜感の無さが浮き彫りになってくる。なるほど、この子はこういう部分が評価されて選ばれたんだなあと納得できるような、選抜されてしかるべきと思われるメンバーは確かにいる。その反面、なんでこの子が選ばれたんだろう?別に〇〇でも変わらないんじゃないか。むしろ〇〇のほうが良かったんじゃないの。そんな問いかけ対して反論に窮するくらい「選抜」への疑問符を抱えたメンバーがいることもまた事実なのです。

口の悪いネット民からは「デビューへのボーダーラインが著しく下がった」などと辛辣に評された今回のこぶしファクトリー選抜問題ですが、逆を返せば現在「ハロプロ研修生」に在籍しているメンバーの大多数が「デビュー」への可能性を残しているとも言えるわけです。ポジティブに考えるとね。

しかし問題は「この次」が一体いつになるのか、その一点のみです。

Berryz工房の意志を受け継ぐ

今回こぶしファクトリーに選ばれた8人と「こぶし」の選から漏れた研修生の間で、それほど明確な差は感じられなかったのとは裏腹に、今後の処遇についてはっきりと明暗が分かれた恰好です。明暗が分かれるという事は「新ユニット」を立ち上げた際に必ず付きまとうもので、これは仕方のない事なんですが、それによってメンバーのその後が大きく左右されるという意味において大変重要なものです。少し過去の事例を振り返ってみましょう。

こぶしファクトリー以前に立ち上げられた「新ユニット」を遡ってみると、2013年2月、今から約2年前に「こぶし」同様ハロプロ研修生内ユニットとして結成された「Juice=Juice」ということになります。


ハロプロ研修生内新ユニット、メンバーへ発表の瞬間。 - YouTube

 たしか「ハロコン」大阪公演の終演後*2にサプライズ的に発表された、その瞬間をとらえた大変生々しい映像です。今はもう辞めちゃった子なんかもチラホラいたり、突然「宮崎さん」がフレームインしてきたり。この時悔し涙を流したメンバーの中には、今回こぶしファクトリーに選ばれた浜浦彩乃、田口夏美、小川麗奈の姿もあります。あと金澤朋子がまるで別人のようですね。植村うえむーだけ椅子に座っていてやたらと目立ってます。そしてバットマ

人気はともかくとして総じてスキル高めのメンバーが選ばれたこと、選から漏れたメンバーの年齢層が今と比べて全体的に低かったことなんかもあって、映像から漂う悲壮感こそ半端無いものの、それほど波風は立たなかった印象です。現在も「ハロプロ研修生」に在籍しているメンバーは山岸理子岸本ゆめの、そしてこの場所にはいなかった*3一岡伶奈加賀楓を含めわずか4人となりました。

「Juice=Juice」以前に結成された「新ユニット」となると、ハロプロ研修生がまだ「ハロプロエッグ」と呼ばれていた時代、現在アンジュルムに改名したスマイレージが結成された2009年4月まで遡ることになります。

ハロプロエッグ」の長い歴史上「ハロプロ」からのメジャーデビューを果たした唯一のユニットがスマイレージでした。年少メンバーながらエッグ随一の歌唱スキルを誇った小川紗季、エッグ本丸とまで呼ばれた人気メンバー前田憂佳、ビジュアル的に急成長を遂げた和田彩花、天才ブロガーの名をほしいままに数々の舞台経験を積んできた福田花音。つまり選ばれた4人の選抜感は半端ないわけです。今やスッカリあんな感じになってしまいましたがスーパーエリートだったんですよ「まろ」は。ここでは「つんく」直々にレッスンスタジオに乗り込んで新ユニットに選ばれたメンバーの名前を読み上げていきます。一番最後に「福田花音」の名前が呼ばれた時に左側に立っているのが、モーニング娘。現リーダーの若き日の姿です。

スマイレージ「Juice=Juice」が、それなりに精鋭を揃えた、概ね納得のいく人選だった事は分かりました。ここで今一度こぶしファクトリーの名前にどういった由来があるのか思い返してみましょう。こぶしのくだりは置いといて「ファクトリー」の部分です。そうこぶしファクトリーは「Berryz工房」のスピリットを受け継ぐグループ。英語で「工房」を意味する「ファクトリー」に込められた思いです。

つまり「Berryz工房」自体が「ハロープロジェクトキッズ」から選抜された8人からなるユニットだった事を思い返せばいいわけです。「ハロープロジェクトキッズ」15人の中から「Berryz工房」に選ばれた、あの8人が本当に精鋭メンバーだったといえるのか?

当時の「ハロプロキッズ」でエース的存在だったのは、キッズの年長組を中心に結成されたユニットZYXに一人だけ学年一個下にも関わらず選ばれたばかりか、あの矢口を差し置いてセンターポジションに立っていた「村上愛」だったはずです。歌唱スキルに関しては年少メンバーながら「鈴木愛理」が群を抜いて高かったですし、何よりも「矢島舞美」がいちばん走るの早かったんじゃないでしょうか。にも関わらず、誰ひとり「Berryz工房」には選ばれませんでした。

つまりBerryz工房には「選抜感」なんて無かったんです。しかし結果的に10年以上に渡って「アイドル」としての活動を全うする事が出来ました。結果的にあのメンバーで正解だったんですよ。

こぶしファクトリーもまた「精鋭ばかりを揃えた」ユニットでは決してありません。しかし「Berryz工房」のスピリッツを受け継いだ以上、いい意味で期待を裏切ってほしいと思います。ただし和田桜子茉麻を反面教師にしなければいけません。

2004年1月に「Berryz工房」が結成された後「非ベリキッズ」などと呼ばれていた残りの「ハロプロキッズ」の面々が新ユニット「℃-ute」を結成するのが2005年6月。おおよそ1年半の歳月を要しました。

色々と言いたいことはありますが、卓偉が簡潔にまとめてくれたので、代わりに貼っときます。


中島卓偉『続けろ』(Takui Nakajima「HOLD ON!」) (MV) - YouTube

 

*1:2015年3月3日、日本武道館公演をもって無期限の活動停止

*2:ハロコンの全国帯同メンバーではなかった植村あかりの参加公演に合わせたと思われます。

*3:この当時の新人研修生(17期)で地方公演に帯同していたのは金澤朋子のみ、大阪公演だった為に地元の岸本は参加していた。