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使命感的な何かが湧き上がってきたら更新するブログ

ネクスト「こぶしファクトリー」考察

命名こぶしファクトリー

(先に断っておきますが大遅報です)ついにというか、やっとというか、ついに浜浦、田口、小川、野村、藤井、和田、広瀬、井上(怜)の8名からなる「ハロプロ新ユニット」の正式なグループ名が決定しました。その名もこぶしファクトリー

インディーズ系弱小プロレス団体みたいなネーミングセンスに賛否両論ありつつも、その話題は瞬く間にネット上を駆け抜けます。


こぶしファクトリー、1位獲得。Twitterトレンドなどで | ハロプロ研修生 | BARKS音楽ニュース

Berryz工房*1清水佐紀ハロプロアドバイザー」という、暇と情熱を持て余したハロヲタにとって夢のようなポストに就任。その初仕事となったのが、先日まで簡易的に「はまちゃんず」などと呼ばれていた連中の「正式なユニット名」決定に絡んだプロジェクトチームへの参加という、大変重要なものでした。

つまりキャプテンはこぶしファクトリーというユニット名の決定に少なからず関与したという事になるわけで、言うなればこのこぶしファクトリーを推進する勢力に加担したといって過言ではないわけです。メンバーからすれば「こぶしは、ちょっと・・・」という感情が湧き上がらなかったと言えば嘘になる、でも「キャプテン」のお墨付きとなれば話は変わってくるのです。その名前にBerryz工房の意志を引き継ぐという意味で「ファクトリー」を入れたなんて話を聞かされた日には尚の事。

しかしこぶしファクトリーですからね。かっこいい名前ではないですよ少なくとも。たしかにインパクトはある、怪傑!トロピカル丸の次くらいにはある。山ほどアイドルグループがいる中でインパクトや差別化は勿論必要なんでしょうが東京女子流「夢みるアドレセンス」といった都会的で小洒落たグループ名と比べてこぶしファクトリーのもっさりした響きからは、どこか地方のロコドルを彷彿とさせるものがあります。

cocoro学園」「ぷりんせす♪りぼん」「とちおとめ25」「こぶしファクトリー

この並びに混じっても全く違和感がないどころか、むしろ人口密度的に一番低そうじゃないですか。こぶしファクトリーという名前の醸し出すこの「垢ぬけ無さ」「野暮ったさ」「洗練されてなさ」たるや、東京タワーの麓に居を構える大手芸能プロダクションが満を持して送り出す、そんなグループにとって本当に相応しいものと言えるのか。この子たちがこぶしファクトリーって!!

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!!!!!!……。まあ…しかし…。あの…こうやって見ると案外、浜ちゃんあたりもスタイルこそ抜群ですが、顔なんか見ると白いヘルメット被って山道を自転車通学してそうな雰囲気ありますもんねこれは。実際「れなこ」なんかは結構な田舎に住んでるとか。そう考えると、まあ洗練されてはいないか全体的に。

これ大胆に推測しますとね。実際はこぶしファクトリーなるユニット名があらかじめ決まっていて、このこぶしファクトリーという名前が持つイメージに相応しい、そのコンセプトに合致したメンバーを「ハロプロ研修生」の中からチョイスしていったんじゃないのかと、こう考えてみるわけですよ。いわゆる「コペルニクス的転回」ってやつですね。

つまり、まず最初にこぶしファクトリーありきで、逆にこぶしファクトリーサイドにメンバーを寄せていった結果、今回選ばれたこの8人になったと、こう考えるわけです。そうすると色々腑に落ちてくる。

いや~スッキリしました。

なんてね…、そんな風に自分を誤魔化してみても虚しくなるばかり。「はまちゃん」「れいれい」クラスでは太刀打ち出来ないほどの「こぶしカースト上位」に鎮座する「非こぶし研修生」なんてゴロゴロと転がってる、その現実から目を逸らすわけにはいきません。そもそもメンバーを「こぶし」に寄せていったのなら真っ先に「〇〇でぃー」が選ばれてなきゃおかしいじゃないですか!! 

20140818185401  (画像はイメージです)

 結局のところ、ヲタが百人百様の「理由づけ」をしたところで答えなんて出てこない。

これがもしつんく先生」直々にメンバーを選んだとかならね、たとえ選んだという体であったとしても、それなりの選考理由なりメンバー評でもって煙に巻く事も出来たでしょう。何だかんだ言って、つんくピコーンへの耐性と、それを甘受するだけの寛容さは持ちあわせている俺たちです。ヲタも納得するしか無いし、それなりの説得力もあったはず。

しかし、ご存知のように「つんく氏」がハロプロ最前線から距離をおいて久しく、一連のハロプロ正規メンバー「大量昇格」人事に関わった痕跡もありません。ツイッター上での発言も「子供のお弁当」だの「朝ごはんのメニュー報告」に終始する毎日。新たに誕生した「カントリーガールズ」やこぶしファクトリーについて言及することはないのです。

残されたモヤモヤ感

先日行われた「Berryz感謝祭」においてステージデビューを飾ったこぶしファクトリーですが、お披露目されたデビュー曲「念には念」のパフォーマンスに対するハロヲタ諸氏からの評判も上々だったようで、元トレイニー勢の歌唱スキルの高さを賞賛する声も多く聞かれました。「こぶし」なかなか良いじゃない、やるじゃないと。

これ通常の「ハロヲタ」の方からすればイマイチ伝わりにくい感覚だと思うんですが、常日頃から「おへその国からこんにちは」しちゃってるような「生タマゴShow!」通いが辞められないタイプの人間からすると、モヤモヤ感を禁じ得ない、何とも複雑な気持ちになるのです。

ここまで長々と駄文を積み重ねてきて、だらだら奥歯に物が挟まったような事ばかり書きやがって、結局、お前は何が言いたいんだと。お前はどこのワカメじゃとね。そう思われた事でしょう。しかたありません。大変言いにくいことですが言っちゃいますよ。内緒にしといてくださいね。

ハロプロ研修生」には現在、北は北海道から、みなみは「野村みなみな」まで全国各地から選りすぐられた総勢27人ものメンバーが所属しておるわけです。その中から選ばれた8人こぶしファクトリーという事になる。狭き門ですよ、厳しい話です。…なんですが。

そのわりに選抜感なさ過ぎじゃない?

これに尽きるわけだ。この疑問がどこまでも付きまとうのです。

別に選ばれた8人がダメだとか、パフォーマンススキルが著しく劣っていたり、ビジュアル的に思いっきり足を引っ張ってるメンバーがいるというわけでもありません。実際ここ2年ほどで「ハロプロ研修生」全体の実力レベルは大幅に底上げされたと思われます。すぐにでも「ハロプロ正規メンバー」として最前線で戦えるだけの実力を持った「ハロプロ研修生」は少なからずいる。それ故に「選抜」されるにはそれなりの説得力もまた必要となってくるのです。「ビジュアルに華がある」「歌唱スキルが高い」「ダンスがすこぶる上手い」「ヲタ人気が物凄い」「特殊能力を持っている」等々、何かしら納得のいく理由が欲しいわけです。

その辺を踏まえてみると、より一層こぶしファクトリーの選抜感の無さが浮き彫りになってくる。なるほど、この子はこういう部分が評価されて選ばれたんだなあと納得できるような、選抜されてしかるべきと思われるメンバーは確かにいる。その反面、なんでこの子が選ばれたんだろう?別に〇〇でも変わらないんじゃないか。むしろ〇〇のほうが良かったんじゃないの。そんな問いかけ対して反論に窮するくらい「選抜」への疑問符を抱えたメンバーがいることもまた事実なのです。

口の悪いネット民からは「デビューへのボーダーラインが著しく下がった」などと辛辣に評された今回のこぶしファクトリー選抜問題ですが、逆を返せば現在「ハロプロ研修生」に在籍しているメンバーの大多数が「デビュー」への可能性を残しているとも言えるわけです。ポジティブに考えるとね。

しかし問題は「この次」が一体いつになるのか、その一点のみです。

Berryz工房の意志を受け継ぐ

今回こぶしファクトリーに選ばれた8人と「こぶし」の選から漏れた研修生の間で、それほど明確な差は感じられなかったのとは裏腹に、今後の処遇についてはっきりと明暗が分かれた恰好です。明暗が分かれるという事は「新ユニット」を立ち上げた際に必ず付きまとうもので、これは仕方のない事なんですが、それによってメンバーのその後が大きく左右されるという意味において大変重要なものです。少し過去の事例を振り返ってみましょう。

こぶしファクトリー以前に立ち上げられた「新ユニット」を遡ってみると、2013年2月、今から約2年前に「こぶし」同様ハロプロ研修生内ユニットとして結成された「Juice=Juice」ということになります。


ハロプロ研修生内新ユニット、メンバーへ発表の瞬間。 - YouTube

 たしか「ハロコン」大阪公演の終演後*2にサプライズ的に発表された、その瞬間をとらえた大変生々しい映像です。今はもう辞めちゃった子なんかもチラホラいたり、突然「宮崎さん」がフレームインしてきたり。この時悔し涙を流したメンバーの中には、今回こぶしファクトリーに選ばれた浜浦彩乃、田口夏美、小川麗奈の姿もあります。あと金澤朋子がまるで別人のようですね。植村うえむーだけ椅子に座っていてやたらと目立ってます。そしてバットマ

人気はともかくとして総じてスキル高めのメンバーが選ばれたこと、選から漏れたメンバーの年齢層が今と比べて全体的に低かったことなんかもあって、映像から漂う悲壮感こそ半端無いものの、それほど波風は立たなかった印象です。現在も「ハロプロ研修生」に在籍しているメンバーは山岸理子岸本ゆめの、そしてこの場所にはいなかった*3一岡伶奈加賀楓を含めわずか4人となりました。

「Juice=Juice」以前に結成された「新ユニット」となると、ハロプロ研修生がまだ「ハロプロエッグ」と呼ばれていた時代、現在アンジュルムに改名したスマイレージが結成された2009年4月まで遡ることになります。

ハロプロエッグ」の長い歴史上「ハロプロ」からのメジャーデビューを果たした唯一のユニットがスマイレージでした。年少メンバーながらエッグ随一の歌唱スキルを誇った小川紗季、エッグ本丸とまで呼ばれた人気メンバー前田憂佳、ビジュアル的に急成長を遂げた和田彩花、天才ブロガーの名をほしいままに数々の舞台経験を積んできた福田花音。つまり選ばれた4人の選抜感は半端ないわけです。今やスッカリあんな感じになってしまいましたがスーパーエリートだったんですよ「まろ」は。ここでは「つんく」直々にレッスンスタジオに乗り込んで新ユニットに選ばれたメンバーの名前を読み上げていきます。一番最後に「福田花音」の名前が呼ばれた時に左側に立っているのが、モーニング娘。現リーダーの若き日の姿です。

スマイレージ「Juice=Juice」が、それなりに精鋭を揃えた、概ね納得のいく人選だった事は分かりました。ここで今一度こぶしファクトリーの名前にどういった由来があるのか思い返してみましょう。こぶしのくだりは置いといて「ファクトリー」の部分です。そうこぶしファクトリーは「Berryz工房」のスピリットを受け継ぐグループ。英語で「工房」を意味する「ファクトリー」に込められた思いです。

つまり「Berryz工房」自体が「ハロープロジェクトキッズ」から選抜された8人からなるユニットだった事を思い返せばいいわけです。「ハロープロジェクトキッズ」15人の中から「Berryz工房」に選ばれた、あの8人が本当に精鋭メンバーだったといえるのか?

当時の「ハロプロキッズ」でエース的存在だったのは、キッズの年長組を中心に結成されたユニットZYXに一人だけ学年一個下にも関わらず選ばれたばかりか、あの矢口を差し置いてセンターポジションに立っていた「村上愛」だったはずです。歌唱スキルに関しては年少メンバーながら「鈴木愛理」が群を抜いて高かったですし、何よりも「矢島舞美」がいちばん走るの早かったんじゃないでしょうか。にも関わらず、誰ひとり「Berryz工房」には選ばれませんでした。

つまりBerryz工房には「選抜感」なんて無かったんです。しかし結果的に10年以上に渡って「アイドル」としての活動を全うする事が出来ました。結果的にあのメンバーで正解だったんですよ。

こぶしファクトリーもまた「精鋭ばかりを揃えた」ユニットでは決してありません。しかし「Berryz工房」のスピリッツを受け継いだ以上、いい意味で期待を裏切ってほしいと思います。ただし和田桜子茉麻を反面教師にしなければいけません。

2004年1月に「Berryz工房」が結成された後「非ベリキッズ」などと呼ばれていた残りの「ハロプロキッズ」の面々が新ユニット「℃-ute」を結成するのが2005年6月。おおよそ1年半の歳月を要しました。

色々と言いたいことはありますが、卓偉が簡潔にまとめてくれたので、代わりに貼っときます。


中島卓偉『続けろ』(Takui Nakajima「HOLD ON!」) (MV) - YouTube

 

*1:2015年3月3日、日本武道館公演をもって無期限の活動停止

*2:ハロコンの全国帯同メンバーではなかった植村あかりの参加公演に合わせたと思われます。

*3:この当時の新人研修生(17期)で地方公演に帯同していたのは金澤朋子のみ、大阪公演だった為に地元の岸本は参加していた。