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使命感的な何かが湧き上がってきたら更新するブログ

ジュースの「背伸び」で盛り上がる「ここだよ朋子!」な僕たち

そうこうしてるうちに、何やらハロプロ新体制」なるものが始動していました。パーマネントな活動からの撤退を余儀なくされ「解体」の憂き目にあったカントリー・ガールズをはじめ、人事異動を伴うハロプロユニットの再編成が断行されたわけです。ハロヲタの端くれとして言いたい話は山ほどあるのですが、誰がどのユニットに移籍したとか「いっちゃん」がどうなったとか、ここ見りゃ分かる事までいちいち書きませんよ、義務教育やないんやからね。なので、詳細につきましては皆さんご存知の体で早速話を進めたいと思います。

これ、少し乱暴な言いかたになりますがモーニング娘。アンジュルムに関しては別に取り立てて騒ぐようなもんでも無かろうと、このように思うわけですね。つまり「娘。」も「アンジュ」も看板を残して中身が入れ替わっていく方式の「加入と卒業を繰り返す」ことが前提となっているグループなわけですから、兼任という部分は置いといて「新メンバー」を受け入れる事に何ら問題はないわけです。何だったら、むしろ良い補強が出来たんじゃないでしょうか。人数多過ぎではあるにせよ。

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何もハロプロ新体制」などと大上段に構えるまでもなく、ここ数年「ハロプロ」を取り巻く環境は著しく変貌を遂げたと、このように思うわけですね。つんくプロデュース体制」の終焉は言うに及ばず、ハロプロ研修生からの内部昇格を軸とした新ユニットの乱立と既存ユニットへの昇格。その一方で「道重」「ベリキュー」『鞘師里保」ら相次ぐ主要メンバーの卒業。脱退。大切なお知らせ。責任あるマネジメントの範囲を超えたアレコレ。とにかく人の出入りが激しかった。

そんな、拡大路線をひた走り目まぐるしく移り変わる「ハロプロ最前線」の喧騒を離れ、忘れ去られた絶海の孤島のごとく独自の進化を遂げてきたのが、ゆかにゃ率いる地上の楽園、まぶしい光にあふれた美しきワンダフルワールドこと「Juice=Juice」というグループだったわけです。それがどうでしょう「西口観光開発グループ」による大型レジャーランド建設計画によって、手つかずの自然を残したその美しい風景は、今や大きく姿を変えようとしているのです。

あの、詩的表現がうざすぎて少々面倒くさい感じになりましたが、今回のハロプロ新体制」によって一番の変化を迫られたのは、これ紛れもなく「Juice=Juice」だったと思うわけですよ。*1このまま5人で一蓮托生かと思われていた「Juice=Juice」が新メンバーを受け入れる事の意味合いってのは、すなわちモーニング娘。アンジュルム同様「Juice=Juice」までもが看板を残して中身が入れ替わっていく方式の「加入と卒業を繰り返す」タイプのグループにシステムチェンジしてしまう事の同義であり、それって「Juice=Juice」「Juice=Juice」足らしめていたアイデンティティを自ら捨て去る愚行じゃん!ほんとに「アップフ◯ント」頭イカれてんじゃねーのほんとに!!という山ちゃんヘイトな感情を抑えることが出来なかったのです。

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中野サンプラザで自身2度目の「ベストパフォーマンス賞」に輝き、西口社長から直々に「ハロプロ正規メンバー」への昇格を告げられた段原瑠々。彼女が叩き出した「548票」という得票数は「実力診断テスト」歴代最多レコードを更新するものであり、かくゆう私も彼女に1票を投じた者の一人でした。しかしながら、すでに段原が「ハロプロ研修生」の枠内に収めておくには不自然なほどの実力を有する即戦力だったとはいえ、よもや数ヶ月後にジュースの「だんばらちゃん」としてデビューする事になろうとは思いもよらなかったわけです。これ別に段原がジュースに合う合わないの話をしているわけでなく、中野での「西口サプライズ」の段階で、自分の中でジュースはそういった事とは無縁のグループという認識だったわけですね。

とにかく識者の間でも歴代最高レベルなどと評された今年の「実力診断テスト」につきましては、当ブログでもチョロチョロと書いてきたわけですが、見ての通り早い段階でパタリと更新が滞ってしまいます。これ何があったのかと言いますと、とあるコンサートを見に行きまして、そのあまりの素晴らしさに居ても立っても居られず、早い話そちらのエントリーを優先してアレコレ書き始めちゃったからなんですね。で、これ何のコンサートを見に行ったのかというと…。

Juice=Juice LIVE AROUND 2017~NEXT ONE SPECIAL~

5/21(日) 大阪:NHK大阪ホール(夜公演)1階-C9列-◯番

今チケットの半券を確認しましたので、これで間違いありません。まさに「ジュース」について書かずにはいられなかったのです。こちらのエントリーを8割がた書き終えて、あとは適当に軟着陸してサッサッと更新しましょうかね、なんて気楽に構えていたところ。

blog.livedoor.jp

こんなのとか。

blog.livedoor.jp

こんなのとか。

colorhello.blog.jp

こんな感じに事態が動き出しちゃったもんですから。これはもう完全にアレだと。

はてさて、途中まで書き終えたこのジュースに関するエントリーをどうすべきか。このまま削除するのも忍びない。そこで若干ややこしい感じになりますが「新体制発表以前に途中まで書いていたエントリー」をそのまま「引用」という形で、無理は承知でこちらに差し込んでしまおうかと、こう思うわけですね。劇中劇みたいな感じで好意的に捉えていただければ幸いです。それでは、また後ほど。 

 

 

 

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■ ジュースの「背伸び」で盛り上がる「ここだよ朋子!」な僕たち 

Hello! Project 研修生発表会2017 ~春の公開実力診断テスト~」の感想などを出場エントリー順に書いていたわけですが、モタモタしてるうちに「ハロプロ最前線」では様々な動きがあったようで「公開実力診断テスト」の話題などスッカリ過去の物となりつつあるとか無いとか。何だよ今更その話かよ、いつまで古いネタしがんでんだよ!と激しく叱責されようとも、もはや弁解の余地なし。呑気に「Juice=Juice」のホールコンなんかにお出かけしている場合ではありませんでした。

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いや、自分に嘘を付くのはやめにしましょう。これホント行ってよかった。実に最高でした。最高過ぎたと言っても差し支えありません。なのでサラリと触れる事にします。

「Juice=Juice LIVE AROUND 2017 ~NEXT ONE SPECIAL~」こちらNHK大阪ホールの夜公演を見てきたのですが、蝶野選手に指摘されるまでもなく、ひと月前に同会場で見たモーニング娘。’17のポップな客層とは打って変わり、何とも哀愁を背負った男たちの晩餐といった只ならぬ雰囲気。つまり古き良き「真野コン」「プラチナ末期」を思わせる、かつてのあの感じを今に伝える空間がそこにありました。

もちろん女性の方もチラホラと居るっちゃ居る。しかし多勢に無勢、圧倒的男まみれの男女比率が前時代のハロプロのそれ。ジュースというグループ自体に、何というか最近流行りの「まーどぅー尊い系」の皆さんってか、言い方悪いですけど「浮ついた層」が全く食いついてない様子が見て取れる。それは必ずしも良いことでは無いのでしょうが、会場に詰めかけたヲタの熱量はもの凄く感じられたわけですね。根っこがしっかりしてる感ありありだった。無論、毛根の話をしてるわけではありません。

何かもう500回くらい洗濯して色味が「あずきバー」みたいになってる「自作佳林ちゃんTシャツ」を華麗に着こなしてるような「歴戦の勇者」は勿論のこと、見た目少年野球の鬼監督みたいな強面のオヤッサンがもりもりと振りコピに興じていたり、その一方で会社帰りにフラリと立ち寄った風の老紳士が「振りコピ」ともまた違う「ダンスの初期衝動」を思わせる無骨なステップで音楽と戯れるといった具合。

何というかこの、ヲタTシャツにキンブレ完備みたいな典型的「おっさんヲタ」ともまた違う、日常に溢れる善良なナイスミドル層の存在が物凄く目を引いたわけですね。ジュースのライブは見たいけど不確定要素の多いオールスタンディング公演は回避しているような層が「ホールコン」ならばと大挙押し寄せてきて、その傾向に一層の拍車をかけたとも考えられます。実際、ワンダフルワールドのララララーララみたく手振りでキンブレを左右に振るような局面で、ピョコンと人差し指を立てて何となくやり過ごしてるような、見えない自由が欲しくて見えないキンブレ振りまくってる光景を見るにつけ。

こういった層を引き寄せる磁場みたいな何かがJuice=Juiceというグループから漏れ出してるとでもいうのでしょうか。そして、それは「まーどぅーは永遠」系の人たちにとって忌避すべき何らかの障壁となっているのでしょうか。何で「ゆかともは宇宙」みたいな感じにはならずに「ここだよ朋子!」*2となってしまうのか。

このあたりの客層問題と「ジュースのDVDマガジン驚くほどつまらない問題」に何らかの因果関係がありそうな事を示唆しつつ、この件はまた別の機会に譲ると致しまして、結局何が言いたいのかっていうと「背伸び」で異常に盛り上がったという話なのです。

www.youtube.com

そう、あの「背伸び」です。

Bメロで「とーもこ!とーもこ!あーりー!ゆーかにゃ!!」の、あの「背伸び」です。

セットリスト的には序盤戦「この世界は捨てたもんじゃない」からMCをはさんで「銀色のテレパシー」とライブで好評の新曲群が続くなか、それまでの華やいだムードを一変させる、哀愁を帯びた美しいイントロの旋律。

「ゴクリ」と息を呑むような一瞬の静寂の後に訪れる、胸の高鳴り、あふれる期待。つまり、ニコニコ動画でいうところの「来るぞ…」「来るぞ…」的なやつがNHK大阪ホールの下手から上手へとスッと駆け抜けていくあの感じ。正直セットリストの予習も無しにフラリとやって来たもんですから*3、ここで「背伸び」が来るんだ!?なんて嬉しい誤算を噛みしめる暇もなく、ジュースによる歌い出し「抱きしめ ♪」を合図に堰を切ったように始まるヲタコーラスの嵐。

今や「アイドル現場」と一括りに語れないほどに、グループの音楽的指向に合わせて現場のノリなんかも当然違ってくる。アットホームなところもあれば、殺伐としたところもある。若々しいところもあれば、ヲタヲタしいところもある。応援スタイルも多岐にわたっており、やれ、モッシュだ、ダイブだ、MIXだと。やっとるわけです。若さに任せたバイオレンスでヤバいノリなんかも当然あるでしょう。

そんな中、会場に詰めかけたヲタが「妖しげなクールファイブ」よろしく追っかけメロディを「WOW WOW WOW」と大合唱してしまうバックコーラス参加型の応援スタイル。とにかく熟練ヲタによるコーラス隊の完成度のヤバみが凄いわけです。あと、落ちサビ部分の柏手みたいなやつは何なんだよ。

そもそも「背伸び」という楽曲自体が、数多ある「アイドル楽曲」の中でも、かなり異質な音楽性を有するもので、早い話ジュースが歌ってるからギリ「アイドル楽曲」の範疇に収まっているような所がありまして。こんなん内山田洋とクールファイブが歌ってたらモロ「ムード歌謡」になっちゃうわけで、アレンジ次第じゃ別に「五木先生」が歌ったとして何ら違和感ない。歌詞なんかも「女心のいじらしさ」みたいな「昭和歌謡」における、ある種の普遍的なテーマだったりするわけです。

ただ、そんな曲をね。この時代にあえて、うら若き女性アイドルグループであるジュースの面々に歌わせようという、そのやり口。等身大の少女たちの歌唱でお届けしようという、その試み。あたしゃ嫌いじゃありませんよ。

盛り上がり方にも色々な形があって、それこそ先の「研修生発表会」のオーラス曲、℃-ute「SHINES」でやってたようなタオル(研修生バンダナ)をブンブン回して盛り上がる、割りと良くあるタイプのロックフェス的なノリだとか、つばきファクトリーサンライズジャンプ」みたいに若々しいお祭り騒ぎ的なものなんかを真っ先に想像しがちですが、そういった表層的な「外に向かって放出する」タイプの盛り上がり方とは一味違う、内に向かって燃焼するタイプの盛り上がり方を見せたのが、何を隠そうこの「背伸び」だったと。

腹の底からジワジワと熱くなる、沸々と湧き上がってくる甘く切ない高揚感。NHK大阪ホールの会場全体が青白く立ち昇る妖しい熱気に包まれているようなこの感覚。それは「ロックフェス的な喧騒」とも「ヲタヲタしい馬鹿騒ぎ」とも「バイオレンスでやばいノリ」とも違って、一見してわかり易いかたちで、その「盛り上がりっぷり」を伝えるものではありません。

もちろん、ステージ上で展開される「Juice=Juice」のパフォーマンスを追うことに五感を研ぎ澄ましているわけですから、表層的にはそこまで盛り上がってるようには見えなかったかも知れない。しかし、内に秘めたる心の小宇宙(コスモ)みたいなもんは火傷するほど熱く燃えたぎっているわけですよ。

結局のところ、家路に着いてから「コンサート」を振り返った時、まず真っ先に思い返したのが「背伸びが凄かった」という、この事実。かつて見た「背伸び」とは「背の伸び方」が違っていたのです。

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まさか自分がこんなにも、3年も前にリリースされた「背伸び」に今更ハマるなんて。そもそも「背伸び」という楽曲。れっきとした「シングル曲」*4であるにも関わらず、昨年の日本武道館公演でもセットリストに入らなかったくらいの、そこまで「Juice=Juice」を代表する楽曲という扱いではありませんでした。あるいは今もそうなのかも知れません。

「背伸び」がリリースされた時期というのは、メジャーデビュー2年目という正念場を迎えながらも、なかなか跳ねる「シングル曲」に恵まれず苦闘を続けるなかで、一連の「大量昇格人事」の影響もあってグループ自体が「ハロプロ期待の新人グループ」というプライオリティを失い「存在意義」を模索していたような時代になります。

結果的に「つんくプロデュース体制」最後の作品となった「背伸び」に対する風当たりも厳しいものがあったように思います。つまり、なぜ今、こんな辛気臭いムード歌謡みたいな曲を「シングル曲」としてリリースしてしまうのか?という疑問が拭いきれなかった。

そんな空気を知ってか知らずか、つんくPの楽曲コメントBLOGはこんな感じ。

ameblo.jp

追っかけメロディの「WOW WOW WOW」のところは
ぜひ皆さんで大合唱して頂きたいです!

いや、つんく先生の指示だったのかよと。

いずれにせよ、この時期にメンバー自身が「Juice=Juice」の行く末を案じ危機感を持って話し合いを重ねる中で、時にぶつかり合ったり、あるいは乳繰り合ったりしながらも宮本佳林ちゃんが「会社の偉い人」に直談判したことから実現したというボイストレーナー菅井秀憲氏の招聘は、後にジュースがハロプロ屈指の歌唱グループ」として不動の地位を築くうえで重要なターニングポイントとなる出来事でした。

これ「ハロプロ」に限らず、グループアイドルが陥りがちな話として、メンバー間の「歌唱力のバラつき」という避けて通れない問題があります。それならリトルグリー何とかみたいに「歌上手チャンピオン」みたいなのをズラリと並べてしまえば良いじゃないと言いたいところですが、アイドル性と歌唱力のバランスを考慮した場合そんなに単純な話でもないようです。なのでどうしたって、歌はダメだけどダンスが上手いメンバーだとか、ビジュアルは抜群だけど歌はジャイアンリサイタルみたいなメンバーなんかも許容していく事になる。サッカーで例えるなら「フォワード」と「ディフェンス」と「MF」みたいにポジションごとに完全に分かれちゃってて、結局は歌唱メンバーにばかりに歌パートが偏るなんてケースに陥りやすい。というか、今はそれが普通になっちゃってる。

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Juice=Juiceの場合「宮本」「金澤」「高木」の3人は最初から上手かった人たちです。なので「背伸び」をはじめとする「つんくプロデュース期」のシングル楽曲では大体この3人がメインパートを回しています。5人グループで3人歌唱メンって時点でかなりのもんなのですが。

元来の素晴らしい声質を持ちながら、どうしても歌唱において不安定要素となっていたのが「ゆかにゃ」「うえむー」の上京組2人だったわけです。他の3人が上手いだけに、如何せん歌唱バランスに凹凸感が生じてしまっていた。ところがどうでしょう菅井先生恐るべしです。佳林ちゃん曰く「まるで魔法のように声の出る方法を教えてくださる」という菅井流ボイトレ術の効果は「Wonderful World」あたりで早くもジュースの歌唱にハッキリとした変化をもたらします。まず上京組の発声が力強くなり、危うかった音程も安定していきます。全体の歌唱バランスに凹凸感が無くなって、何よりもユニゾンの響きが力強く美しいものに成長していました。こういう言い方をしては「イイジマケン氏」に失礼なのかもしれませんが「Wonderful World」という楽曲自体は、良く言えば素直で分かり易い、悪く言えばベタで面白みに欠けるような、つんく楽曲に毒された「ハロヲタ」にとって元来ツマラナイと感じるたぐいの楽曲だったと思うわけですよ。でも、そうはならなった。歌唱の力強さ、ハーモニーの美しさによってメロディの単純明快さがむしろ心地良く感じる。楽曲のポテンシャルをパワーバランス的にジュースの歌唱が上回ったとまで言ってしまうのは、さすがに「イイジマケン氏」に悪いので、もう言いません。

歌唱の凹凸感が緩和されたことにより歌パートの平均化は進みました。これを再びサッカーで例えるならば、決まったポジションに留まらず、流動的にポジションチェンジを繰り返しながら誰もがゴールを狙えるチーム。まさにあの「リヌス・ミケルス監督」が考案したトータルフットボールであると言えましょう。(未完)

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以上、ここまで書いたところでこのエントリーは事切れています。何か最後の方はサッカーの話になっていたようですが、まさかジュースに「大きな動き」があろうとは露知らず、全体的にわりと緊張感を欠いた文章になっていますね。で、最終的にどのように結論づけて足早に立ち去ろうとしていたのか、ここの部分がハロプロ新体制」的な価値観と真っ向から対立するもんだから正直困ってしまいました。

結果的に5人体制最後のホールツアーとなった「Juice=Juice LIVE AROUND 2017~NEXT ONE SPECIAL~」ですが「背伸び」のパフォーマンスは言うに及ばず、ジュース5人の仕上がり具合にすっかり感服してしまったわけですね。ある意味において「第1期Juice=Juice」として完成の域に達していたようなフシすらありました。しかしながら、これほどまでのステージングを魅せるグループであるにも関わらず、全国規模のホールツアーを常時開催するほどの集客に恵まれる事無く、出口のないライブハウス行脚を未だ続ける日々。

何というか、まだ関西でくすぶってた時代の、シノブフーズのCMとかやってた頃の上岡龍太郎の自己紹介フレーズ「芸は一流、人気は二流、ギャラは三流、恵まれない天才、私が上岡龍太郎です。」を地で行くようなグループとの思いを強くするばかり。まあ最もアップフロントは金払いに関してはソコソコ良いらしいので「ギャラは二流」で「人気は三流」としたほうが現状に即しているのかも知れませんが、いずれにせよ「恵まれない天才」であることに変わりはありません。

そろそろまとめに入ります。先般Juice=Juiceに対してハロプロ屈指の歌唱グループ」なんて書き方をしたわけですが、広く「J-POP」や「アニソン」界隈に精通しておられる音楽通の皆さんなら、いや異議あり!だと、あの程度で歌がうまいとかチャンチャラおかしいぜと「大阪◯春夏秋冬」の◯◯ちゃんがどうとか「リト◯リ」の◯◯ちゃんがこうとか。アニソン歌手の◯◯があれとか。意見は分かれるところですが、ある程度の基準を越えちゃえば好みの問題に帰結するわけであって、せいぜい「宮崎さん」クラスに歌えれば全然OKだと思うんですよ。そんなもんはね。

むしろ「声量」がどれだけ凄くても、高音が何オクターブ出ようとも、ファンキーでグルーヴィーな歌い回しに定評があろうとも、どこかで聞いたような、誰かのコピーみたいな歌いまわしの、これといった独自性を欠いた単なる「歌の上手い人」のフォーマットをなぞったような歌なんざ面白くとも何とも無いわけです。そんなもんは金澤朋子の指先一つでダウンですよ。*5

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Juice=Juiceがハロプロ屈指の歌唱グループ」に至るまでの経緯として、菅井先生のボイストレーニングによるグループ全体の歌唱スキルの底上げも確かに重要だったろうし、それと並行して行なわれた「News=News」から「LIVE MISSION 220」へと続くライブハウスツアーによりキャリアの割には多すぎる実戦経験を積み重ねた事も大きかったと思います。それにより確実にグループは成長し、パフォーマンスのみならず結束力もより強固なものになったと思われます。

ただ忘れてはいけないのが、じゃあ適当に人気のあるハロプロ研修生を5,6人見繕って「Juice=Juice」が辿った道程をそっくりそのままトレースしたとして、果たしてジュースのような美しいユニゾンを奏でるグループに仕上がるのかというと、それは違うと思うわけです。クセの宝石箱である金澤朋子を筆頭に、各人それぞれが一筋縄ではいかない歌の個性を有した集団であり、同じ歌を歌わせたところで解釈の違う全く別物に仕上がるであろう事は想像に難くありません。しかし、これが一度ユニゾンになるとビシっとハマるわけです。5人の声が重なる事によってしっかりと「ジュースの歌声」になる。健太郎と猛が右腕をクロスする事によって「友情パワー」が生まれて「超人バロムワン」に変身するみたいな話ですよ。しかし耳をそばだててよく聞くと、それぞれの声がしっかりと自己主張して聞こえるという不思議。後天的な努力だけではどうにもならない領域のマジックが働いていると、そんな風に見立ててみたくもなるものです。

つまり「大塚ポンツカも含めて、最初から「声」については相当なこだわりを持って、随分と練りに練られたメンバー選考が行なわれたのではなかろうかと、このように思うわけですね。「Juice=Juice」が綿密な設計図のもとに作られたグループである事を証明する確たる証拠こそありませんが、そのユニゾンの響きが、そこはかとなく真実を物語っているのではないでしょうか。例えば、そう永遠の名曲「大人の事情」のサビのフレーズです。

大人の事情が理解できるほど大人になれないよ

まさに「大人の事情」が理解できるほど大人になれないタイプの「新体制反対派」の急先鋒みたいな人物かと誤解を招いたかもしれませんが、その境地からはとっくに生還していますのでご安心下さい。むしろ7人体制による変化を楽しみにしています。というか、京都公演ですでに見てきました。

それにつけても「新体制始動」からの宮本佳林離脱」と目まぐるしい情勢の変化に全くブログの更新が追いついていきません。なんでも梁川奈々美」「段原瑠々の新メンバー2人が早くもライブにフル参加しているとか。大人の事情の落ちサビを「ゆかにゃ」が代わりに歌ってるとか、ここだよ朋子!の勢いが更に増してるとか、気になる情報がテンコ盛りです。取りあえず不眠不休でエアコンを切って続きを書きますので、ここで一旦切りますね。 

 

#やなとものヤバみが尊い



*1:いや、カントリーだろ!フザケンナこの野郎!という見解もありますが。

*2:「Magic of Love」の2番Bメロ、金澤朋子の歌パート「何処にいるの?」に呼応して定番化したヲタコール。言い回しの絶妙なスマート感が味わい深い。

*3:ホールコンの前に行われていたライブハウスツアーでは何が驚いたって「背伸び」が1曲目だったという。いきなり「背伸び」状態の斬新なセトリだったようです。

*4:2014年10月1日発売メジャー5枚目のシングル「背伸び/伊達じゃないよ うちの人生は」のリード曲

*5:あくまでも特殊性癖にある「ハロヲタ」個人の見解です。

山﨑夢羽 と井上ひかる

先日行なわれましたHello! Project 研修生発表会2017 ~春の公開実力診断テスト~」こちらの感想を出場エントリー順にチョロチョロと書いていたわけですが、道半ばにして事切れてしまったので、遅ればせながら続きを書いていきます。

オフィシャルの研修生日記が次々と更新され、アンオフィシャルな現場写真がチラホラとネット上で散見され始めた今日このごろ。ついに待望のダイジェスト動画「アプカミ」なるYoutube番組にて公開されました。実際に中野サンプラザで一票を投じてきた者たちにとっても、当日まんじりともせず事の推移を見守っていた在家信者の方々にとっても貴重な参考資料と言えましょう。

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しかしながらヲタというのは罪なもんで、こういった断片にすぎない映像一つを餌に、いきおい評論家よろしくアレコレと語ってしまいがちな性分なのです。危険なことに全てを見たような気になってしまう。最初に断っておきますが別に「現場至上主義」を標榜してるわけではありません。むしろ「書斎派」みたいな人のほうが中途半端な現場ヲタなど遥かに凌駕する情報量や考察力を持ち合わせたりもするし、別に現場参戦数が多いからといって偉いわけでもカッコイイわけでも、薄毛で悩んでるわけでも無いことなど重々承知しているつもりです。なのですが。

「公開実力診断テスト」に関しては現場で見なけりゃ何もわからない!

これもう如何ともしがたいのです。何せ「テスト中」ヲタ全員着席という異常事態。いつになく真剣な眼差し。時に双眼鏡を駆使したり、メモを取ったりしながらも、いつになく真剣な眼差しなのです。「マサイ」も「振りコピ」もコールや声援すら入らないという客席全員「座り地蔵」の魔空間。その場を支配する空気がダイレクトに伝わってくるような趣き。普段のコンサートやイベントとは状況が違いすぎて、これはもう百聞は一見にしかずと言わざるを得ない。中野でトゥギャザーするしか無いのです。

無論、無理にとは言いません。中には海外や離島で暮らす方もおられるでしょう。商売柄どうしても行けないというパターンもある。5月5日なんて「こどもの日」ですからね。「鯉のぼり屋」さんで働いてる人なんて「かきいれ時」もいいところで休むに休めないはず。まあ、でも実際「鯉のぼり」なんて当日フラっと買いに行くようなもんでもないか。大体あんなのは一週間とか十日くらい前から嬉しそうに屋根の上に飾ったりして楽しむものでしょうからね。あ、でもあれか「期間限定品」みたいな物だから「クリスマスケーキ」みたく当日だと半額とかになったりするのかな。売りじまい「鯉のぼり半額セール」みたいな感じで。やっぱりスーパーなんかでも魚関係は大体夕方の6時過ぎあたりで「三割引」とか「半額」とかになりますもんね。鯉のぼり屋さんも「セール品」目当てで当日客が結構来るのかも知れません。そうなると残念ながら「鯉のぼり屋」で働いておられる「研修生ヲタ」には少々厳しい現実となってしまうわけです。

さて、ここまで読んでお気づきの通り、何でこのバカ「鯉のぼり」の話なんか突然始めやがったんだと、さぞかし訝しんでおられる事でしょう。鯉のぼりですよ、鯉のぼり。鯉と言ったらカープでしょうが。カープと言ったら「広島」ですよ。さあ、ここから31番目に登場したカープ女子」まで、なるべく簡潔にズットンズットン飛ばして行きますよ!!! 

まずはこの人。

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No.11 山﨑夢羽(中3) Magic of Love(J=J 2015Ver.) (Juice=Juice)

先程は勢い余って、必ずしも「現場至上主義」にあらず的なことを書いてしまいましたが、こと山﨑夢羽に関しては若干事情が変わってきます。

今年3月の研修生発表会「1回目の東京公演」でのみ披露された高瀬くるみとのデュオ曲「キャベツ白書~春編~」と、現在行なわれている℃-uteファイナルコンサートツアーのOA*1で披露されている「甘い罠」あたりを実際に見てきた人とそうじゃない人では如何ともし難い「情報格差」が生じてしまっている。残念ながら、かくゆう私も情報弱者の一人でした。

正月の「ハロコン全国帯同選抜」からマツコ・デラックスとのCM共演に至るまで、ここにきて「ハロプロ研修生」の中核メンバーに躍り出た感すらある「ゆはねちん」ですが、実力診断テストは今回が初参加。スクール出身の歌唱メンとしてモーニング娘。13期」の最有力候補と目されていた存在であり、非常に注目度の高かったメンバーの一人です。ありがちな言い回しになりますが、つまり「見せてもらおうか、連邦のナンチャラカンチャラを!」的な状態にあったと。

ここで持ってきたのが「太陽とシスコムーン」→「Juice=Juice」というハロプロ屈指の歌自慢グループの系譜を辿った「Magic of Love」という難曲です。中途半端な歌唱では様になりません。

長々と引っ張ってきましたがズバリ言って、これが実に様になっていたのです。声質の良さだったり、響きの美しさだったりは置いといて、何よりも気持ちよさそうに伸び伸びと歌っていたところが印象的でした。あと「Magic of Love」という楽曲のチョイスも一段高いところにチャレンジしたとかいうよりも、ただ単に歌いたい曲を気持ちよく普通に歌っただけみたいな、歌に対しての自信の現れを感じました。

多くの人にとって謎のベールに包まれていた「山﨑夢羽」の真の実力は、見る人それぞれが恐らくハードルの高さを設定していたような所があったかと思うのですが、何かアッサリと飛び越えちゃったような「あー、この子は歌が得意なんだな」というもので、得票数第3位「歌唱賞」に選ばれたのも納得するしかありません。なかさきちゃんがフォローした例の「まき先生」の難癖にしたって「山﨑のダンス」に対する期待の現れとしか思えず、逆に箔が付いちゃったような感じなのです。

そして、もう一人の「歌唱賞」がこちらの彼女。

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No.12 井上ひかる(高2) My alright sky(Buono!

さて、今回の「実力診断テスト」で「研修生リーダー」という困惑の社長指名を受けた井上ひかる。歌の寸評に関しては文句のつけようのない出来だったと思います。「まり子先生」が激賞したように「ジャンプアップ賞」で相違ない。

しかし、赤裸々な心情を吐露した「研修生日記」を読んでいて、何とも複雑な気持ちになってしまいました。彼女は前回の「研修生発表会」で破格のフィーチャリングを受けており、異例とも言えるソロアクトまで用意されました。歌ったのが真野恵里菜青春のセレナーデ現在新進気鋭の演技派女優として大活躍中の「まのちゃん楽曲」です。

これ、セットリストの流れ的にソロアクト直前の「旅立ちの春が来た」にも井上は参加しており、連続するかたちでソロに突入するというハードなものでして、それもあってか息が上がって低調なパフォーマンスに終始してしまい「井上ひ、恐るるに足らず」のような非常に辛辣な評価にさらされる結果となったのです。

井上自身も「研修生日記」でこのように書いています。

ハロプロ研修生ブログ保存庫|Hello! Project 研修生発表会2017 ~春の公開実力診断テスト~

3月の研修生の発表会のとき、私はソロ曲を披露させていただいたんです。

そのときに、自分が思うように歌えなくて、ずっと納得がいかないままでした。私は歌が苦手だというイメージができてしまったのではという気持ちもありました。

今やネットでエゴサーチすれば簡単にアレコレ知り得てしまうような時代です。「井上ひ」で検索すれば色々知りたくない事まで出てきちゃう。実際あれで井上は株を落とす結果となり、逆に「ソロであれだけ歌えてたのは実は凄かったんだ!」」なんて「モベキマス」時代には想像もつかなかった「まのちゃんのパフォーマンス力再評価」の流れまで出来てしまうという有様。

そこを踏まえて、井上自身が「実力診断テスト」に持ってきたのが「My alright sky」Buono!バラード曲です。

だから今回の診断テストでは歌に賭けると決めていて、その上でしっかり聴かせることのできるバラード曲に挑戦しました!!

フェイクがあったり、ファルセットが入ってきたり、難しい曲でしたが、練習した成果は存分に発揮できたかなと思いますし、この曲に挑戦したことは、とても価値のあることだったと感じています!
なので、歌唱賞をいただけたことは本当に心から嬉しかったです!(*^^*)
もっともっと練習して、歌のスキルを磨いていきたいなと思いました!

見事思惑通り「まり子」からは絶賛され「歌唱賞」までゲットしました。在宅音源評論家ならびに細切れダイジェスト動画寸評家の皆さんからも 上々の評価を受けることが出来ました。何だったら「段原よりも井上ひの方が上手いじゃねーか!」なんて声も上がるほどに。

しかしながら不思議なことに彼女は「ベストパフォーマンス賞」には選ばれなかった。というか、「ベストパフォーマンス賞」争いに参加することすら出来なかった。何故なのか?

普段から「研修生発表会」に足繁く通っているような者からすれば「井上ひ」がジックリ腰を据えて歌のみに注力すれば、あのレベルで歌えることくらい最初から想像のつく話で、彼女の最大のウイークポイントが激しく踊りながらだと歌の実力が十分発揮しきれないという事も知っていたからです。

3月の発表会ってのは、そのあたりを踏まえた「井上ひ」への試練だったと解釈しておったわけです。しかし彼女にとっては自信のあった「歌の評価」が失墜してしまったことが何よりも悔しかったようで「実力診断テスト」という舞台で「歌に賭ける」という選択をしてしまった。

少し真面目な話になっちゃいますが、彼女が目指すべきだったのは「歌唱賞」なんかじゃなく「ベストパフォーマンス賞」だったと思うわけです。

むしろ、井上が現在置かれている情況を鑑みれば、そこを目指さ無くてはいけなかった。完全にダンスを捨てるような形で、ジックリと腰を据えて優雅にバラードを歌い上げるベテラン研修生「井上」を尻目に、今日や昨日に入ってきた新人研修生の「工藤」「江口」が激しく踊りながらガムシャラに「歌」に食らいついていく。勿論パフォーマンスに対する評価は究極の所「好みの問題」に帰結するわけですが、どちらが「ハロプロ」かって話になれば、俺は断然、後者を選ぶでしょうよ。

公開実力診断テストってのは、一歩間違うとただの「歌うまカラオケ選手権」になりかねない危険性を孕んでいたわけです。実際2014年の第2回大会で「ダンスが苦手」だった田中可恋大浦央菜が、ほぼダンスを捨てる形で歌に注力して、その歌唱力が評価される結果となりました。まだ新人だった段原瑠々がASH仕込みの破格の歌唱力であっさり「ベストパフォーマンス賞」を掻っさらってしまった事で、ともすれば「ダンス」を抑えて「歌唱」に全力を傾けたほうが得策みたいな風潮が蔓延してしまった。その流れを食い止めたのが、誰あろう加賀楓でした。

2015年の実力診断テストで、加賀が何故あれほどまでに圧倒的得票数でベストパフォーマンス賞に支持されたのかについて、どこまで本気か分かりませんが「同情票」なんて論調もあります。これ全く的外れも良いところで、前年に出来つつあった「歌唱重視」みたいな流れを食い止め「歌とダンスのハーモニー」こそが「ハロプロ究極の奥義」だと言わんばかりに軌道修正してみせた所に大きな価値があったわけです。

この時の加賀のパフォーマンスは後進が「ベストパフォーマンス賞」を目指す上で一つの指標となっているように思うのです。つまり、ヲタの投票衝動は「技術の巧拙」よりも「心が動いた」かどうかという点こそが重要であって、そこに「チャレンジ」が見えなければ、その俎上にすら乗ることもないという。井上ひかるは「加賀楓」の一番弟子みたいな存在だと認識していた者として、この辺りが実に残念だった。

井上は「研修生」として講師陣から高い評価を受けておりハロプロ研修生リーダー」に指名されるほど事務所サイドからの信頼も厚い。非常に「優等生」として期待されている事はよく分かるのですが、もう「優等生」である必要はないと思うのです。野口の革パン借りてワイルドサイドを闊歩するくらいの勢いで殻を破って欲しいのです。

さて参りました。文字数的には今頃「ロッタラロッタラ」を歌った「さっこぴん」あたりの事を書いてなきゃオカシイわけですが、今回「歌唱賞」に選ばれた2人については「ハロプロ研修生」ひいては「ハロプロ」の未来を占う上で非常に重要な役割を担っていく存在との思いから、こんな暑苦しい感じになってしまいました。

あまり長くなってしまうのもアレなんで今回はこれで御暇させて頂きます。暑苦しい空気を冷やすという意味で、最後に「研修生日記」北川亮のクールな締めの挨拶を引用して終わりにしましょうか。

それではお疲れ様でした。

*1:帯同研修生は井上ひかる段原瑠々、前田こころ、山﨑夢羽の4名

川村文乃 の「無限クライマックス」

あれこれ言うまでもなくHello! Project 研修生発表会2017 ~春の公開実力診断テスト~」を見にノコノコ中野サンプラザくんだりまで行ってきました。

情報通の皆さんなら既にご存知の通り、西口社長乱入からの一連の顛末につきましてはハロプロ研修生ひいてはハロプロ本体」をも含めた話にもなってくるので別の機会ということで、まずは何を置いてもとりあえず。

本公演の根幹部分である「実力診断テスト」に出場したハロプロ研修生およびハロプロ研修生北海道」の仲間たちについて、全員分だと色々大変なんで「チョット一言物申したい」と思った子についての感想なんぞを、なるべく簡潔に、要らない味付けテンコ盛り状態にならないようにチョロチョロと書いていきたいと思います。

過去最多のエントリー。北は北海道蘭越町から、みなみは岡村みいみまでハロプロ研修生総勢31人が参加した今大会。ボリューム満点、長丁場必至ということもあり、はたして見てるこっちの集中力が最後まで持つのか、途中ダレてくるんじゃないか、睡魔に襲われたりはしないか、途中でお腹減ってきちゃうんじゃないか、小さいパンぐらいは一応持ち込んどいたほうが良いのではなかろうか、パンは口がパサパサになるんでマメに水分補給も必要になってくる、最終的に俺の膀胱もつのかよと。

そんな幾重にも去来する不安は全くの杞憂に終わりました。ステージ上で繰り広げられる一挙一動そのすべてが見どころであり、俗世間の雑念を鑑みる隙きなど一時も無かったという事を、ここに高らかに宣言致しまして、私からの挨拶と代えさせて頂きたいと思います。

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No.01 石栗奏美(中1) (北海道) Only you (モーニング娘。

No.02 山﨑愛生(小6) (北海道) チュッ!夏パーティ(三人祭)
No.03 島倉りか(高2) Be Alive(モーニング娘。
No.04 日比麻里那(中3) ガラスのパンプス後藤真希

トップバッター石栗ちゃんから「北研」「27期」と新人が立て続けに登場。北研CDのレコーディングを担当したという橋本慎氏も言及したように山﨑愛生が思いの外「実力派」で面食らいました。北研ラジオでの独特な間合いのトークと妙な落ち着き具合で謎の大物感を醸して出していたものの、ここまで「出来る子」だったとは。あと「北研ラジオ」は司会のお姉さんを介さずに「北研」の子たちだけで喋らせたほうが断然面白いので何とかしてください。

そして27期最年長の島倉さん、散々言われてるように「ビタスイ顔」の彼女ですが、あの手の顔は「歌が上手い」みたいな生物学的な傾向でもあるのでしょうか。

昨年行われた2回目のモーニング娘。13期「新世紀オーディション」落選組からハロプロ研修生加入の経緯を辿ったと見られる新人研修生「27期」は島倉さんを除き全員が小中学生です。そして実際にモーニング娘。13期メンバーに選ばれたのはハロプロ研修生から昇格した加賀楓」「横山玲奈」の高校生コンビでした。ある段階で「13期」は次世代となる「小中学生」からじゃなく、現行メンバーと同世代にあたる「高校生」から選出しようみたいな流れが出来たのではないかと推察するわけですね。そう考えると横山玲奈と最後まで「13期」の椅子を争ったのは実は「島倉さん」だった説を唱えてみたくもなるわけです。

日比ちゃんは「健康美」が魅力なのに「セクシー」の方向性を間違っちゃったという印象。必ずしも「自分が好きな曲」と「自分に合った曲」が同期するわけじゃないという選曲の難しさ。その選曲で「あっ!」言わせたのがこちらの彼女。

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No.05 川村文乃 (高3)夢幻クライマックス(℃-ute

私は「川村文乃」の力量を完全に見誤っていたようです。さほどはちきんガールズについて詳しいわけでも、つぶさに観察してきたわけでもないのですが、漠然としたイメージとしてどちらかと言うと「アイドル性」や、そのルックスが先に立ち、パフォーマンス方面は他の「はちきん」構成員が担当していて、川村自体は「人気のアヤノちゃん」みたいな存在だったと誤認識していたわけです。

冒頭から激しいダンスを舞い踊る。凄まじくステージ映えする肢体の美しさ。衣装もおへその国からこんにちはしちゃってますよ。ここから歌に入ってドッチラケみたいなパターンも無きにしもあらずなわけですが、元来の可愛らしい系の声質をうまく落ち着かせて最後までしっかりと歌いきりました。これは「やられた!」感が凄かったです。とにかく魅せるステージング。

決して置きにいけるような楽曲じゃなく一歩間違えたら大事故みたいな「夢幻クライマックス」にチャレンジして見事やりきったわけですから、ベストパフォーマンス賞争いで頭3つほど抜け出した感がこの段階ではありました。別スタジオで暫定チャンピオン席に座って後続の争いを高みの見物してるイメージですよ。

さて、早耳情報局の皆さんなら既にご存知のように、結果的に彼女は得票数2位で「ベストパフォーマンス賞」こそ逃しましたが、すべてを捨てて飛び込んだ「ハロプロ」において悲願の「デビュー確約」を取り付けるに至りました。

高瀬なんかもそうですが「ロコドル」→「ハロプロ」という潮流の中で、タイミング的に遅きに失した感のあった彼女のチャレンジですが、そのパフォーマンスによって誰もが納得の結実を見たという。このチャレンジする事の大切さを我が身に省みて、私も苦手な「鰹のたたき」に今晩チャレンジしてみようかしらと思った次第なのです。

チャレンジ精神旺盛と言えばこちら。

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No.06 工藤由愛 (中1)(北海道) チョット愚直に!猪突猛進こぶしファクトリー

No.07 北川亮(中1) (北海道) Danceでバコーン!℃-ute

ここで「北研」中1組が続きます。「北研」と「27期」は審査員特別賞の対象外という謎めいた規定によって叶わなかったものの、本当ならこいつが「キャラクター賞」だろと思わせたのが「猪突猛進」を歌った工藤由愛でした。

本来なら一人で歌うのには適さない楽曲を若手が果敢にもチャレンジするみたいな構図は「公開実力診断テスト」における一つの風物詩みたいになっているわけですが、工藤が歌った「猪突猛進」も、その例に漏れず織り込む要素が多すぎてとにかく忙しい。しかし声量十分なパンチの効いた歌声で、やや強引で荒削りながら力技で歌いきったあたりに侮れない実力者ぶりが顔を覗かせました。

彼女の真骨頂は実はここからで、司会の「アラケン」から歌い終わっての感想を聞かれて「清々しい気持ちです」と言い放ち。衣装についての「タコ要素」を延々とアピールしつつ、どこで調達したかについては「サンタさんに貰った」の一点張りで切り返す。北研ラジオによって無類の「タコ好き」キャラである事は一部で知られていたとはいえ、言うほど「皆さんご存知」みたいな事でもなかろうに、そこまで堂々と全面に押し出してくるとは。衣装のヒラヒラがタコの足を表現していたことに気づいた時には悔しいけど笑ってしまいました。受け答えが飄々としていて何とも言えない「トボけた味わい」があり、最後の捌け方含め強心臓ぶりに驚いたわけです。

そんな工藤とは違った意味で面白かったのが「北川亮」でした。妙に大人びた風体や声のトーンの落ち着きっぷりなどで比較的早くから注目を集めていた子ですが、歌やダンスに関しては経験者も多い「北研」の中にあって「歌もダンス」も素人からスタートしたっぽい、そもそも「北研」のオーデションを受けたのも父親の同僚に薦められたからとかいう意表を突くもので、掘りたての馬鈴薯みたいな、本当にこれからの素材みたいな存在です。歌とダンスが「見た目」に追いついてないあたりのギャップが楽しめたのも初出場の今大会までなのかも知れません。

その後に登場したのは同じく「初出場組」27期の面々。

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No.08 松永里愛(小6) SONGS(モーニング娘。

No.09 江口紗耶(中2) What is LOVE?(モーニング娘。'14)

No.10 土居麗菜(中1) 今すぐ飛び込む勇気モーニング娘。'15)

ここから三連続で27期が続きます。昨年行われた2回目の「新世紀オーディション」ファイナリスト、「幻の13期オーデ合宿組」なだけに全員が娘。ナンバーを選曲。

下馬評で意外にも高い評価を受けていたのがワッフル松永。これ前回の「研修生発表会」名古屋公演MCコーナーでの「特技は早口言葉」という松永の発言から、アンジュルムの「次々続々」を早口で歌うという特技を披露。これが中々の「歌えっぷり」だった事から「松永はスキルメン」という認識が既に出来ていたからなのですが…。結果的に歌のチョイスが大風呂敷広げすぎだったという印象。間違いなく上手いんだけど今いちハマらなかった。初年度の「船木」と同じパターンのやつ。心臓がズットンズットンは良かった。

逆に予想外に良かったのが「江口紗耶さん!」。彼女は素人出身枠で、ただ声が可愛らしいだけの「カワイコちゃん」要員だとばかり思っていたのですが、何かやってましたねアレは。あのダンスは一朝一夕では出せないでしょう。先程の「猪突猛進」同様一人でやるには忙しい類の楽曲ながらも、歌もダンスも 最後までキッチリ乗り切っちゃった。しかも、あんなにも細っこい足で!!あんな江口さんが毎日サンテレビ見てるなんて僕は信じられません。

そして「ハロプロ」が向こう10年戦う上で重要な役割を担っていくであろう最強世代「現中学1年生世代」の一翼を担う「土居麗菜」さん。彼女の容姿を評して「ガキさん似」なんて例える方を見かけます。これ批判を承知で申し上げますが「お前らガキさんを買いかぶり過ぎだろ!」と言わざるを得ません。 確かに少しくらいなら「眉毛ビーム」は出るかもしれませんが、本公演で見た研修生の中でも突出して将来的にビジュアル方面で期待できる素材だったように思うのです。これ、ガキさん批判じゃありませんよ。

そして、あんなに「ハッキリクッキリ」した一見「ザ・子役出身」みたいな容姿とは裏腹に「27期」の中で最も「素人感」を醸し出しているのが、実は「土居さん」だったりするという面白さ。今回披露した今すぐ飛び込む勇気もテクニカルなところは全然無かったものの、今後「ハロプロ研修生」でのレッスンを通して「まり子の愛の鞭」によって、素晴らしく変貌を遂げるような素材の良さを感じました。この部分に関しては「ガキさん似」であって欲しいという願いを込めて。

はてさて、まだこれ「三分の一」しか消化出来ていません。何故なれば「なるべく簡潔に」なんて最初に自分で釘を差しておきながら、もはや天下一品のラーメンのごとくコッテリした味わいに仕上がっているからなのです。このまま31人分全員書き切るには、さすがに集中力が持ちません。なんかお腹も減ってきました。今から「小さいパン」でも食べて空腹を満たし、小一時間仮眠を取ってから「No.11 山﨑夢羽」以降の続きを書きますので。

それまで、しばし待たれよ!