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使命感的な何かが湧き上がってきたら更新するブログ

川村文乃 の「無限クライマックス」

あれこれ言うまでもなくHello! Project 研修生発表会2017 ~春の公開実力診断テスト~」を見にノコノコ中野サンプラザくんだりまで行ってきました。

情報通の皆さんなら既にご存知の通り、西口社長乱入からの一連の顛末につきましてはハロプロ研修生ひいてはハロプロ本体」をも含めた話にもなってくるので別の機会ということで、まずは何を置いてもとりあえず。

本公演の根幹部分である「実力診断テスト」に出場したハロプロ研修生およびハロプロ研修生北海道」の仲間たちについて、全員分だと色々大変なんで「チョット一言物申したい」と思った子についての感想なんぞを、なるべく簡潔に、要らない味付けテンコ盛り状態にならないようにチョロチョロと書いていきたいと思います。

過去最多のエントリー。北は北海道蘭越町から、みなみは岡村みいみまでハロプロ研修生総勢31人が参加した今大会。ボリューム満点、長丁場必至ということもあり、はたして見てるこっちの集中力が最後まで持つのか、途中ダレてくるんじゃないか、睡魔に襲われたりはしないか、途中でお腹減ってきちゃうんじゃないか、小さいパンぐらいは一応持ち込んどいたほうが良いのではなかろうか、パンは口がパサパサになるんでマメに水分補給も必要になってくる、最終的に俺の膀胱もつのかよと。

そんな幾重にも去来する不安は全くの杞憂に終わりました。ステージ上で繰り広げられる一挙一動そのすべてが見どころであり、俗世間の雑念を鑑みる隙きなど一時も無かったという事を、ここに高らかに宣言致しまして、私からの挨拶と代えさせて頂きたいと思います。

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No.01 石栗奏美(中1) (北海道) Only you (モーニング娘。

No.02 山﨑愛生(小6) (北海道) チュッ!夏パーティ(三人祭)
No.03 島倉りか(高2) Be Alive(モーニング娘。
No.04 日比麻里那(中3) ガラスのパンプス後藤真希

トップバッター石栗ちゃんから「北研」「27期」と新人が立て続けに登場。北研CDのレコーディングを担当したという橋本慎氏も言及したように山﨑愛生が思いの外「実力派」で面食らいました。北研ラジオでの独特な間合いのトークと妙な落ち着き具合で謎の大物感を醸して出していたものの、ここまで「出来る子」だったとは。あと「北研ラジオ」は司会のお姉さんを介さずに「北研」の子たちだけで喋らせたほうが断然面白いので何とかしてください。

そして27期最年長の島倉さん、散々言われてるように「ビタスイ顔」の彼女ですが、あの手の顔は「歌が上手い」みたいな生物学的な傾向でもあるのでしょうか。

昨年行われた2回目のモーニング娘。13期「新世紀オーディション」落選組からハロプロ研修生加入の経緯を辿ったと見られる新人研修生「27期」は島倉さんを除き全員が小中学生です。そして実際にモーニング娘。13期メンバーに選ばれたのはハロプロ研修生から昇格した加賀楓」「横山玲奈」の高校生コンビでした。ある段階で「13期」は次世代となる「小中学生」からじゃなく、現行メンバーと同世代にあたる「高校生」から選出しようみたいな流れが出来たのではないかと推察するわけですね。そう考えると横山玲奈と最後まで「13期」の椅子を争ったのは実は「島倉さん」だった説を唱えてみたくもなるわけです。

日比ちゃんは「健康美」が魅力なのに「セクシー」の方向性を間違っちゃったという印象。必ずしも「自分が好きな曲」と「自分に合った曲」が同期するわけじゃないという選曲の難しさ。その選曲で「あっ!」言わせたのがこちらの彼女。

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No.05 川村文乃 (高3)夢幻クライマックス(℃-ute

私は「川村文乃」の力量を完全に見誤っていたようです。さほどはちきんガールズについて詳しいわけでも、つぶさに観察してきたわけでもないのですが、漠然としたイメージとしてどちらかと言うと「アイドル性」や、そのルックスが先に立ち、パフォーマンス方面は他の「はちきん」構成員が担当していて、川村自体は「人気のアヤノちゃん」みたいな存在だったと誤認識していたわけです。

冒頭から激しいダンスを舞い踊る。凄まじくステージ映えする肢体の美しさ。衣装もおへその国からこんにちはしちゃってますよ。ここから歌に入ってドッチラケみたいなパターンも無きにしもあらずなわけですが、元来の可愛らしい系の声質をうまく落ち着かせて最後までしっかりと歌いきりました。これは「やられた!」感が凄かったです。とにかく魅せるステージング。

決して置きにいけるような楽曲じゃなく一歩間違えたら大事故みたいな「夢幻クライマックス」にチャレンジして見事やりきったわけですから、ベストパフォーマンス賞争いで頭3つほど抜け出した感がこの段階ではありました。別スタジオで暫定チャンピオン席に座って後続の争いを高みの見物してるイメージですよ。

さて、早耳情報局の皆さんなら既にご存知のように、結果的に彼女は得票数2位で「ベストパフォーマンス賞」こそ逃しましたが、すべてを捨てて飛び込んだ「ハロプロ」において悲願の「デビュー確約」を取り付けるに至りました。

高瀬なんかもそうですが「ロコドル」→「ハロプロ」という潮流の中で、タイミング的に遅きに失した感のあった彼女のチャレンジですが、そのパフォーマンスによって誰もが納得の結実を見たという。このチャレンジする事の大切さを我が身に省みて、私も苦手な「鰹のたたき」に今晩チャレンジしてみようかしらと思った次第なのです。

チャレンジ精神旺盛と言えばこちら。

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No.06 工藤由愛 (中1)(北海道) チョット愚直に!猪突猛進こぶしファクトリー

No.07 北川亮(中1) (北海道) Danceでバコーン!℃-ute

ここで「北研」中1組が続きます。「北研」と「27期」は審査員特別賞の対象外という謎めいた規定によって叶わなかったものの、本当ならこいつが「キャラクター賞」だろと思わせたのが「猪突猛進」を歌った工藤由愛でした。

本来なら一人で歌うのには適さない楽曲を若手が果敢にもチャレンジするみたいな構図は「公開実力診断テスト」における一つの風物詩みたいになっているわけですが、工藤が歌った「猪突猛進」も、その例に漏れず織り込む要素が多すぎてとにかく忙しい。しかし声量十分なパンチの効いた歌声で、やや強引で荒削りながら力技で歌いきったあたりに侮れない実力者ぶりが顔を覗かせました。

彼女の真骨頂は実はここからで、司会の「アラケン」から歌い終わっての感想を聞かれて「清々しい気持ちです」と言い放ち。衣装についての「タコ要素」を延々とアピールしつつ、どこで調達したかについては「サンタさんに貰った」の一点張りで切り返す。北研ラジオによって無類の「タコ好き」キャラである事は一部で知られていたとはいえ、言うほど「皆さんご存知」みたいな事でもなかろうに、そこまで堂々と全面に押し出してくるとは。衣装のヒラヒラがタコの足を表現していたことに気づいた時には悔しいけど笑ってしまいました。受け答えが飄々としていて何とも言えない「トボけた味わい」があり、最後の捌け方含め強心臓ぶりに驚いたわけです。

そんな工藤とは違った意味で面白かったのが「北川亮」でした。妙に大人びた風体や声のトーンの落ち着きっぷりなどで比較的早くから注目を集めていた子ですが、歌やダンスに関しては経験者も多い「北研」の中にあって「歌もダンス」も素人からスタートしたっぽい、そもそも「北研」のオーデションを受けたのも父親の同僚に薦められたからとかいう意表を突くもので、掘りたての馬鈴薯みたいな、本当にこれからの素材みたいな存在です。歌とダンスが「見た目」に追いついてないあたりのギャップが楽しめたのも初出場の今大会までなのかも知れません。

その後に登場したのは同じく「初出場組」27期の面々。

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No.08 松永里愛(小6) SONGS(モーニング娘。

No.09 江口紗耶(中2) What is LOVE?(モーニング娘。'14)

No.10 土居麗菜(中1) 今すぐ飛び込む勇気モーニング娘。'15)

ここから三連続で27期が続きます。昨年行われた2回目の「新世紀オーディション」ファイナリスト、「幻の13期オーデ合宿組」なだけに全員が娘。ナンバーを選曲。

下馬評で意外にも高い評価を受けていたのがワッフル松永。これ前回の「研修生発表会」名古屋公演MCコーナーでの「特技は早口言葉」という松永の発言から、アンジュルムの「次々続々」を早口で歌うという特技を披露。これが中々の「歌えっぷり」だった事から「松永はスキルメン」という認識が既に出来ていたからなのですが…。結果的に歌のチョイスが大風呂敷広げすぎだったという印象。間違いなく上手いんだけど今いちハマらなかった。初年度の「船木」と同じパターンのやつ。心臓がズットンズットンは良かった。

逆に予想外に良かったのが「江口紗耶さん!」。彼女は素人出身枠で、ただ声が可愛らしいだけの「カワイコちゃん」要員だとばかり思っていたのですが、何かやってましたねアレは。あのダンスは一朝一夕では出せないでしょう。先程の「猪突猛進」同様一人でやるには忙しい類の楽曲ながらも、歌もダンスも 最後までキッチリ乗り切っちゃった。しかも、あんなにも細っこい足で!!あんな江口さんが毎日サンテレビ見てるなんて僕は信じられません。

そして「ハロプロ」が向こう10年戦う上で重要な役割を担っていくであろう最強世代「現中学1年生世代」の一翼を担う「土居麗菜」さん。彼女の容姿を評して「ガキさん似」なんて例える方を見かけます。これ批判を承知で申し上げますが「お前らガキさんを買いかぶり過ぎだろ!」と言わざるを得ません。 確かに少しくらいなら「眉毛ビーム」は出るかもしれませんが、本公演で見た研修生の中でも突出して将来的にビジュアル方面で期待できる素材だったように思うのです。これ、ガキさん批判じゃありませんよ。

そして、あんなに「ハッキリクッキリ」した一見「ザ・子役出身」みたいな容姿とは裏腹に「27期」の中で最も「素人感」を醸し出しているのが、実は「土居さん」だったりするという面白さ。今回披露した今すぐ飛び込む勇気もテクニカルなところは全然無かったものの、今後「ハロプロ研修生」でのレッスンを通して「まり子の愛の鞭」によって、素晴らしく変貌を遂げるような素材の良さを感じました。この部分に関しては「ガキさん似」であって欲しいという願いを込めて。

はてさて、まだこれ「三分の一」しか消化出来ていません。何故なれば「なるべく簡潔に」なんて最初に自分で釘を差しておきながら、もはや天下一品のラーメンのごとくコッテリした味わいに仕上がっているからなのです。このまま31人分全員書き切るには、さすがに集中力が持ちません。なんかお腹も減ってきました。今から「小さいパン」でも食べて空腹を満たし、小一時間仮眠を取ってから「No.11 山﨑夢羽」以降の続きを書きますので。

それまで、しばし待たれよ!