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使命感的な何かが湧き上がってきたら更新するブログ

新世代の胎動と「娘。'19 LOVEオーディション」

夏草や兵どもが夢の跡。いかがお過ごしでしょうか。

ネット環境を完備されている方なら既にご存知のように、赤羽橋ハロプロ本陣(パシフィックヘブン)よりお届けされたYouTubeライブ配信番組「ようこそ!モーニング娘。'19 新メンバーお披露目特番!」において、ついに「15期メンバー」の全貌が明らかになりました。


ようこそ!モーニング娘。'19 新メンバーお披露目特番!

数々の予想、憶測、偽リーク情報が飛び交うなか、難関を突破して15期メンバーに選ばれたのがこちらの3名。

北川莉央 (きたがわ りお)東京都出身 高校1年生 15才
岡村ほまれ(おかむら ほまれ)東京都出身 中学2年生 14才
山﨑愛生 (やまざき めい)北海道出身 中学2年生 13才

知らない子が2人とハロプロ研修生北海道からの1人。唯一の知ってる子は「北研」最年少メンバー、ザキメイこと「山﨑愛生」ちゃんでした。

発表前日に書いた15期予想エントリーの中で、あれこれ御託を並べつつ最終的に到達したファイナルアンサーがこちらの2人。

清水紗良(ASH)

米村姫良々(ハロプロ研修生

どうでしょうかね。まあ細かい事を抜きにすれば、ほぼ当たりと言っても問題ないでしょう。 

lin2t.hatenablog.com

過ぎたことを悔やんでも一銭の得にもなりません。さっそく上記エントリーを「再検証」がてら読み直してみたところ、まず内容より何より誤字脱字の多さや文法的におかしな部分が目について仕方ありませんでした。これ15期発表までの時間が迫るなかで、ろくに見直しもせず一気に書き上げちゃったもんだから目に余るものがありました。さすがに気になった箇所は編集画面でポチポチと修正することにしたのですが、物はついでとばかり最終結論もこんな感じで修正しちゃおうかしらと妙な考えが頭をもたげ…

一般からの合格者2名

山﨑愛生(ハロプロ研修生北海道

紙一重のところでギリギリ踏みとどまりました。これは危なかった。危うく悪魔に魂を売るところでした。清水健太郎さんの気持ちがようやく分かったような気がします。

冗談はさておき、自分で言うのも何ですが「読み」自体は大筋で間違っちゃいないと思うわけですよ。最終的な答えを導き出す過程において、どこかでボタンの掛け違いが起こってしまったようです。このあたりを再検証していきしょう。

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今回の娘。15期オーディションは12期の尾形春水」「野中美希以来となる約5年ぶりの一般合格者が誕生しました。ここ数年来続いてきたハロプロ研修生からの昇格者偏重の流れを断ち切ってモーニング娘。内の一般合格者比率をわずかながらも押し戻した結果になります。そんな大層なことでも無いように思われるかも知れませんが、割と重要なポイントだと思うわけですね。

かつてのモベキマス時代のハロプロ「娘。オーデ合格者」*1モーニング娘。ハロプロキッズBerryz工房℃-uteハロプロエッグ真野恵里菜スマイレージというように、そもそもの出身母体が異なるグループによって構成されていたわけですね。モーニング娘。と他のハロプログループでは最初から出自が異なっていた。

しかし2010年のハロプロエッグ再編成を経て、つんくによる「譜久村降りといで!」以降その壁は崩され、研修機関であるハロプロ研修生を軸として構築された今に至る「ハロプロ」の流れが出来上がるわけですね。モーニング娘。も「オーディション合格者」と「内部昇格者」が内在するグループへと変貌を遂げる事になる。そして年を追うごとに娘。内「研修生率」は上昇の一途をたどり、13期に至っては一般参加者からの該当者なし、研修生からの昇格者のみという結果に終わります。

ハロプロメンバーが倍増した2014年の「研修生大量昇格期」以降に加入した現役メンバーで純然たる「娘。オーディション合格者」野中美希ただ一人。その大半を研修生出身者が占めているわけですから、メンバー構成上「こぶつば」と大して変わりません。原材料は同じなのにパッケージだけを変えた商品というか「カップヌードル」と「スープヌードル*2の関係というか。これではモーニング娘。と他のハロプログループの違いが単なる「看板」の違いとの誹りもまんざら嘘とは言いきれない。モーニング娘。モーニング娘。たらしめる最大のファクター「オーディション合格者」のグループ内含有率向上は急務であり、もはや「待ったなし」といえる危機的状況にあったわけです。

ここまで長文で力説しておいてアレですが事務所的には「たまたまやで」という可能性もあるのでこれ以上は言及しません。いずれにせよ過去オーデでの度重なる「該当者なし」の影響か、単純に少子化によるものかは分かりませんが、少し寂しいオーディション参加者「約4500人」の中から2人の「一般合格者」が誕生しました。

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岡村ほまれ

久しぶりの義務教育メンバーとなる東京都出身の中学2年生。「ほまちゃん」「ほまほま」「ホマ・オカムラ」どのように呼ばれるのかは分かりませんが、スラリとしたモデル体型で、CMとかに出てきそうな分かりやすい美少女といった風貌。 というか実際に「キッズモデル」やら「テレビCM」やら、並の「ハロプロメンバー」より芸能人らしい活動経歴の持ち主である事が光の速さで判明しました。彼女は「多摩っ子バブルス」なる組織で幼少期より様々なダンスを習得していたようで、グラサンの番組では高いヒールをもろともせず堂に入った「タップダンス」を披露していました。これまでタップといえば小片リサみたいな所がありましたが、これはどうも完膚なきまでに叩きのめされたようです。

しかし当然のことながら、オーディションに参加した4500人の中には彼女のように幼少期から子役的活動を経験してきた、芸能志向の強いタイプの子たちが山ほどやって来たはずです。なのに何故「ほまぴっぴ」にのみ白羽の矢が立ったのか、どうしてアップフロント首脳陣が「ほまちゃんちょうだい!」となってしまったのか。その答えは「モーニング娘。’19コンサートツアー秋(仮)」まで今しばらくお待ち下さい。

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北川莉央

15期メンバー発表直後からホットな話題を提供した東京都出身の高校1年生。何でもSNSで荒ぶっていたとかで「あかねちんが泣かされちゃう!」と素行に対して不安視する向きもありましたが、逆に考えると「芸能活動」からは縁遠い普通の学生生活を送ってきた証左みたいなもんですからね。そういった子をあえて取ったとも解釈できるわけです。年齢的にもこれまで「最年少」だった羽賀朱音と、これから「最年少」になる2人のちょうど中間的なポジション。高校生加入といえど現在の「ハロプロ」でいえば「西田汐里」「江口紗耶」と同級生にあたる年齢で、尾形春水が入った時の鞘師里保」や「宮本佳林なんかと比べたら随分と若手感がありますね。ちなみに西田が13期1回目、江口が13期2回目の娘オーディションを経由して「ハロプロ研修生」に加入した事を考えると、このタイミングで合格を引き当てた「北川」の強運ぶりが窺われるというものです。

「和風うす顔系ハロプロ顔」の系譜にある端正な顔立ちで、あのグラサンが一歩リードしていると謎の太鼓判を押してしまうぐらいヲタ好きするビジュアルの持ち主。しかし「歌が得意」と自称する反面「ダンスの経験が無い」というネックも抱えています。年下の同期2人が経験者なだけに相当な苦戦を強いられる事が予想されますが、その壁を乗り越えて「歌割り」をたくさんゲット出来るのか、はたまた新番組「北川莉央のVSゴルフ」のお知らせがあるのか。その答えは「モーニング娘。’19コンサートツアー秋(仮)」まで今しばらくお待ち下さい。

「娘。'19 LOVEオーディション」合格者、予想と総括。

結果としましては、ヲタの情報網に掛からなかった未知なる一般合格者が2人。それぞれ経歴やタイプの異なる「岡村ほまれ」「北川莉央」の2人が15期メンバーとなりました。いずれも東京都出身であり、アクターズスクール広島の「清水さん」という私の予想とは、その方向性からして全く逆のベクトルを持つものであったわけです。

冷静に分析すると、大きな世代交代の波であった9期加入時の鞘師里保のイメージを同じASH出身の「清水紗良」に重ね合わせてしまった部分が大きかったような気がします。西国から次世代のエースがやって来てグループを新たな時代へと導いてくれる的な「ハロプロ貴種流離譚」のような夢を見てしまったのでしょう。その根底には鞘師卒業以降空席のまま残されたポジションを埋めてくれる「エース待望論」的な思考が少なくとも働いていた事は認めざるをえません。未知なる15期メンバーに鞘師の幻影を見た、夏の日の幻であったと結論づけられるわけですね。Mr.サマータイム的な意味において。

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山﨑愛生

一般合格者が2名となった事で、いわゆる内部昇格者であるハロプロ研修生からの昇格は大変な狭き門となりました。たった1つ用意された「15期メンバー」の椅子に座ったのは「ハロプロ研修生北海道」最年少メンバー「山﨑愛生」ちゃん中学2年生でした。世のハロヲタが夢中になって予想に明け暮れた、その正解が彼女だったというわけです。

予想というのはつまり自身の願望ではなく、いかにアップフロント首脳陣が15期に求めているビジョンを的確に読み切れるかの作業みたいなものといえるわけです。今現在のモーニング娘。’19」は人気的にも興行的にも過不足無く充実しており、数多いる女性アイドルグループの中でも取り分け女性からの支持が厚い事でも知られています。実際、今の良い感じのバランスを崩してまで新メンバーを入れる事に必要性を感じないなんて意見も散見される。

そういった中で、今現在のグループに融合するメンバーというよりも、次の一手を睨んだ次世代を背負うメンバーとして「ザキメイ」が浮上したという事なのでしょう。このあたり事務所サイドも「パンダさんパワー」やら、今でこそ多少マシになりましたが初期「北研ラジオ」で見せた壊れたロボットみたいな喋り方といったトリッキーなキャラクター性に惑わされること無く、冷静にパフォーマンス面での非凡な才を見極めたうえで下された結論だと思われます。

彼女は過去2回の「実力診断テスト」で、いずれも自身の特技をパフォーマンスに取り入れるといった試みを敢行しています。2018年は得意の英語を全面に押し出した「Wonderful World (English Ver.)」で歌唱賞を獲得。今年は習っていたという器械体操をパフォーマンスに取り入れた「夢幻クライマックス」で挑みました。つまりイントロや間奏部分でマイクをいったんステージ上に置いて、ひとしきりマット運動の技を披露してから再びマイクを拾って歌い出すという方式です。これはもう風見慎吾さんの「涙のtake a chance」以来じゃないですかアクロバットと生歌のハーモニーなんて。しかし直線的にベストパフォーマンス賞を狙う上では蛇足のような気がしないでもない。何だけど、そういう所にサービス精神を盛り込んでくる心意気は嬉しかったりするわけですね。

前回のエントリーで昇格メンバーは「遊び要素の少ない直球ストレートな人選をしてくる」と予想していましたが、確かにザキメイが一番速い球投げられるやつでした。これは完全に見逃し三振です。

新たなグループ誕生の可能性について

大きな読み違いとして「15期」が現行メンバーとは年の離れた次世代メンバーであるにも関わらず、完成されたグループに融合するための突破口として「米村姫良々」の重要性を考えていた点にあります。つまり「5期」や「12期」の時のように先輩メンバーにたいして萎縮してしまう事への危惧から「きらら」を最良のチョイスとして有能な調整役と捉えていたわけですね。しかし実際は「同世代の後輩」というわけでもなく「15期」は年の離れた後輩ポジであり猶予期間は十分にあるわけですから、そこまで重要視するポイントではありませんでした。あとやはり願望としてキララが娘。で暴れる姿は見たかったというのが正直な思いです。

さて、 唯一のモーニング娘。15期メンバーの椅子が「北研」に渡った事によりハロプロ研修生はそっくりそのままの形で残されたわけです。一連の昇格人事で3人の昇格メンバーを排出した「北研」もまた15期を有力視されていた「石栗奏美「佐藤光」そして活動休止中ながら「みのりんご」もまだ控えている。

現在のハロプロ「新グループ」を立ち上げるには非常に困難な状況にあると思われます。これは人員的にもグループの数的にもアップフロントの運営能力的にもフルハウスといえる状態にあるからです。しかし、その一方で現行抱えているハロプロ研修生のラインナップを見るにつけ、どう考えても新しい箱の立ち上げは不可避だと考えざるを得ない状況にある。

グラサンの番組で一般合格者の口から「娘。'19 LOVEオーディションでは合宿審査が行われていた事がサラリと明かされていました。当然これ「北川」と「岡村」の2人だけが参加したとは考え難く、あと一歩で「15期」に届かなかった他の合宿参加者の存在を示唆するものと捉える事が出来る。6月の研修生発表会では東名阪各会場で父兄同伴で見学に来たと思しきハロプロ研修生30期」の存在も確認されています。

11期オーディション参加メンバーから本格化した、オーデ参加者の横滑り式ハロプロ研修生加入システム。この時に加入したのが牧野真莉愛」「加賀楓などの17期。別ルートながら17期として加入した金澤朋子を最後のピースとして立ち上げられたのが「Juice=Juice」という事になる。

12期は2回目のオーディションで合格者が生まれ、その合宿メンバーだった浅倉樹々」「谷本安美」「小野田紗栞が研修生に加入します。また同時期に活動を終了していた「NGP」から小片リサら「ナイスガールトレイニー」のメンバーも合流します。彼女たち22期を最後のピースとして立ち上げられたのがつばきファクトリーです。

メジャーデビューを目前に控えた「BEYOOOOONDS」を構成する2つのユニット「雨ノ森 川海」「CHICA#TETSU」それぞれ研修生歴的には「島倉りか」「江口紗耶」「岡村美波」がもっとも後からハロプロ研修生に入ってきたメンバーになります。これが2度目の13期オーディションの後に加入してきた27期。研修生的には最後のピースとなりますねこれ。

今回のオーディションは合格者を生み出しました。そして、おそらく9月の研修生発表会でお披露目されるのが「研修生30期」です。皆までは言いませんよ。いろいろ考える事はあるでしょうが、少なくともこの「30期」の顔ぶれをじっくり見定めてからでも遅くは無いと思うわけですよ。おそらく西口さんも同じ気持ちのはずです。彼はそういう男です。

*1:藤本ミキティーや中国人留学生という特例はあったにせよ

*2:今は「あっさりおいしいカップヌードル」という商品名に変わったらしいです。