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使命感的な何かが湧き上がってきたら更新するブログ

米村姫良々とかいう無冠の帝王

しつこいようですが今年の「実力診断テスト」の話になります。

情報感度抜群の皆さんならご存知の通り、今年の「春の公開実力診断テスト」は「ガタメキラ」を歌った「松永里愛」がベストパフォーマンス賞に輝き、歌唱、ダンス、キャラクターの審査員特別賞三部門を「北研」勢が総なめするという結果に終わりました。

「癒やされましたで賞」の松原ユリヤさんも含め、賞に絡んだ研修生各人のパフォーマンスは確かに素晴らしかった。ケチをつける気など毛頭ありません。しかしながら、この結果だけをもってスキルや将来性を推し量り、格付けランキングさながら全てを掌握したかのごとき論調がまかり通るのもどうかと思うわけです。


Hello! Project 研修生発表会2019 ~春の公開実力診断テスト~ テスト順決定 大抽選会!

このような動画がアップされて「テスト順」や「披露楽曲」が明るみになった 段階からすでに「松永里愛」のBP賞を確実視する声は多かった。最終番手で「ガタメキラ」を選曲した松永が「BP賞争い」を占う上で相当強いという予想がなされていたわけですね。

そのいっぽうで、この曲は「実力診断向けじゃない」だの「BP賞は厳しい」だの「きららウィアラどうした?」だのと、その選曲に関して疑問を投げかけられるメンバーがいたことも事実です。どういう事か。

つまりこれ、実力診断テストも回を重ねることで、投票衝動に繋がりやすい、いわゆる票の集まりやすい楽曲に共通する特徴や傾向が過去のデータからあぶり出され、BP賞を占う上で、その「選曲」の重要性にユーザーサイドも気づき始めていたからに他ならないわけです。

914 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2019/05/04(土) 20:07:52.38 0
みんなが実力診断というゲームの攻略法に気づき始めてる中一人何も考えてなさそうな窪田が愛おしかったよ

窪田ならびに出場者はともかくとして、少なくともヲタの中に「選曲を制する者が実力診断を制する」的な空気が漂っていた事は否定できません。

そもそも実力を診断するわけであって「選曲」や「テスト順」に左右されるのは違うんじゃないのと一見すると思うわけですよ。しかし配られた同じ「問題用紙」を一斉に取りかかる従来のテスト方式とは異なり、披露する楽曲の選定から衣装やステージングに至るまで本人の「自己プロデュース力」に委ねられたのが「実力診断テスト」の公式レギュレーションです。振り付けにタコダンスを取り入れようが、裸足で器械体操しようが、眼帯猫耳つけて自分可愛いアピールしようが自由なのです。そこに面白みがあり、そこにつけ入るチャンスもある。

しかしですよ。いくら何歌おうが自由とはいえ「米村姫良々」の選曲には正直面食らいました。そそそそそそそそそ、

「そうだ!We’re ALIVE」って!!!


モーニング娘。 『そうだ!We're ALIVE』 (MV)

何というか研修生時代の牧野真莉愛が選んじゃいそうな、思いっきり「モー娘。黄金期」全開のナンバーじゃないですか。ガキさんがまだお豆ちゃん の頃のやつですよ。松永ユリヤとかが歌うならまだしも、研修生ほぼ全員から「米村さん」呼びされる立場の人間が歌うには、いくらなんでも「BP賞争い」を度外視した脳天気すぎる選曲に思えたわけです。

米村姫良々はまだ中学生ながら研修生歴は「小野琴己」と並んで最古参の25期。実力診断テストも今年で4回目になります。実力的にも申し分なく、いわゆる選抜常連組として「ハロプロ研修生」の中心的役割を担っており、おのことを差し置いて「若き研修生筆頭」のような立ち位置にある。当然のことながら「BYEOOOOONDS」立ち上げに伴い主力クラスがごっそり抜けた今回こそは「北研」勢や「松永里愛」とともに「BP賞有力候補」の一角として勝負に打って出ると思われていたわけですよ。にも関わらずの「ウィアラ」だもの。

実際に賞に絡んだ「ガタメキラ」「ROCKエロティック」「気まぐれプリンセス」「夢幻クライマックス」という楽曲が、総じて過去の「BP賞」受賞曲の流れを踏襲する「魅せる」「聴かせる」部分に重きを置いた「シリアステイスト」な曲調である事がわかります。これは「ウリャホイ」主導の通常のハロプロコンサートとは異なり、観客が受け身100%状態で演者のパフォーマンスと対峙する「実力診断テスト」ならではの特殊な環境を逆手に取った有効な「攻略法」でもあるわけですが、きららの選択した「ウィアラ」は真逆の方向性を持ち、むしろ「コミカルテイスト」な色彩を帯びています。

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あらためて実力診断テストにおける「米村姫良々」の軌跡を振り返ってみると、初参加の2016年は「好きだから」という一点の曇りなき理由から「The 摩天楼 ショー」を選曲。まだまだ身体的にも声帯的にも発育途上であり、スジは良さげながら「ちびっこ歌唱」の域を出ることはありませんでした。また初期「きらら」は顔のパーツの大きさに頭蓋骨の成長が追いついていない上に、ガッチリ目の歯列矯正具なんかも付けてたりして、どうにも交通安全教室の「けんちゃん人形」的なアクの強さを懸念する声もありました。しかし古来よりハロプロキッズハロプロエッグの成長過程を静かに見守り続けてきたベテラン有識者の指摘どおり、成長とともにソフトランディングされて徐々に「美少女化」の道をたどる事になります。このあたり「ハロヲタ」ゆえの、単に「目がなれてきた」だけなのかも知れませんが。

この年は同い年の同期入団で、同じ「姫」繋がりのキラキラネームホルダー「清野桃々姫」がいきなりの「BP賞」でロケットスタートをきめますが、同期とはいえ研修生加入前から界隈じゃそこそこ名の知れた「プロ子役」的実績のある「ももひめ」と市井のハロヲタ小学生に過ぎなかった「きらら」では最初からスタート地点が違っており、そもそも「きらら」を含め2015年のアンジュルムオーディション出身者で構成された「25期」は「育成枠」「チャレンジ枠」的な意味合いの濃い期であったように思われます。

少し脇道にそれたので本題に戻ります。ほどなくして素質の片鱗を見せ始め、翌2017年の「実力診断テスト」を迎える頃には若き実力者として賞への期待も高まっていた「米村姫良々」ですが、満を持して繰り出した都会っ子純情は、どこか不完全燃焼感の残るインパクトを欠いたものとなり箸にも棒にもかからない結果に終わります。これ結局、きらら本人の弁によると「本番で凄い緊張した」ことが大きな要因となったようなのですが「まこと氏」が28才の落ち着き、OLのような受け答えと普段から指摘しているように、年に似合わず浮ついたところの無い、およそ緊張とは無縁の存在かと思われていたあの「きらら」が、ここ一番の局面で緊張感に襲われてしまった事が逆に新鮮で不思議に感じました。

さらに、押しも押されぬ「BP賞候補」の一角として挑んだ2018年は印象派ルノワールのように」という、やりようによっては一発あっても不思議じゃない楽曲で挑みながらも、まるでリピート放送でも見るような「ほんとに緊張して、凄い緊張したんですけど…やりきれたの嬉しいです。」というコメントを残し、普段の実力からは程遠い、どこか「よそ行き」で借りてきた猫のようなパフォーマンスに終止してしまい、またもや無冠に終わってしまいます。

普段から「生田」「谷本」といったハロプロの曲者系先輩や「まことさん」に対しても、物怖じするどころか軽口を叩けるようなところがあり、スキが無く喋りも達者で、松原ユリヤが選ぶ「研修生面白い人ランキング」*1でも堂々1位に選ばれるほどの逸材である、あの「米村姫良々」ともあろう人が何故か「実力診断テスト」では借りてきた猫みたいになってしまうという不思議。そのあたり「そうだ! We're ALIVE」という謎めいた選曲と何らかの因果関係があるのか?それを確かめるべく新幹線「のぞみ号」に飛び乗って、一路中野サンプラザへと向かうのでした。

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グッズ売り場で「コレクション生写真」と「パンフレット」を購入してホクホクしていた私は、何気に読み始めた「パンフレット」の中に*2、思いがけず探していた答えを見つけ出し「まじかよキララ!」と心の中で叫んでしまいました。

ハロー!プロジェクト20周年。皆さんにパワーを届けられる選曲にしました!

研修生という立場にありながら「ハロプロ20周年」を代表するがごとき気概を見せたうえに、自分を「審査員気取り」でアレコレ精査する気まんまんの擦れっ枯らしどもの為にピザーラだけじゃなく「パワー」まで届けてくださるなんざアナタ、私は驚いてしまいましたよホントに!*3

何というか、ある意味「賞」を度外視した選択ですし、あくまでもエンターテイナーに徹するという意味においては別に間違った選択でもない。少なくとも「賞」に固執した選曲では無いという事が分かって何とも言えない気持ちになりました。「キララは面白いやっちゃな」と。

本番で米村姫良々が見せた「そうだ! We're ALIVE」は、昨年までとは打って変わって、普段の実力を遺憾なく発揮したハロプロ研修生としての集大成ともいえる出来栄えだったように思います。緊張感も見られず実に堂々としたものでした。

圧巻だったのは歌唱披露後のアラケンとのやりとり「パフォーマンスを終えて如何でしたか?」という獏とした質問に食い気味で飛びついて、弁舌さわやかに捲し立てた以下の饒舌ぶり。

けっこう盛り上がる曲を今回は選んだんですけど、やっぱ皆さんは座ってるじゃないですか。私はこうやって「ワァイ!ワァイ!」って言うんですけど、それが凄いなんか違和感だったんですけど…自分は凄い楽しめました!

アラケンが思わず「相変わらず口が達者なこと」と唸ってしまうくらい、息を荒げながらもハキハキとした口調で滑舌良く話すわけですが、とくに「ワァイ!ワァイ」の人を小馬鹿にしたようなチャラい感じの言い回しなんて、いくら打っても響かない「実力診断テスト」特有の観客との関係性を軽く揶揄しているようで実に痛快でした。おまえら普段はヲタヲタしく「ウリャホイ」盛り上がってるくせしやがって、何で今日だけ眉間にシワ寄せて真剣な顔して見てんだよ?」とね。違和感すごすぎじゃね?と。

キララなんて4回も「実力診断テスト」に出てるわけですから、そんな事など百も承知なわけですよ。でも、その違和感の前に自分は緊張で押しつぶされていた。

実力診断テストが普段のステージとは違い、別の尺度から評価を導き出すことに対しての、ある種「きらら」なりの反発がそうさせたのか。票に結びつくタイプの曲だけが「ハロプロ楽曲」じゃない事を主張したかったのか。本人じゃないので、その真意はわかりません。

ただ確実に言えることは、かつて小6の「きらら」が「好きだから」という理由で選曲した「The 摩天楼 ショー」と同様に、中3で選曲した「ウィアラ」もやはり、凄く好きな曲で歌っていて楽しい曲なんだろうなという事です。いわゆるファンキーなやつですね。そして、健闘むなしく賞に絡むことはありませんでしたが、少なくとも自分にはキララの歌から「パワー」は届きましたよ。10万パワーぐらいでした。 

 <追記>

ゆっくりと、あと2週間ぐらいかけて書くつもりだったのですが事情が変わりました。早耳情報局の皆さんならご存知のとおり「Juice=Juice新体制」とかで、宮崎さん卒業にともない「ハロプロ研修生」からの追加メンバーがあるらしいのです。「モーニング娘。15期メンバー」の発表も近々に迫っており、これはもう、ちんたら書いてる場合でもなくなってしまいました。色々ややこしい事になってしまいます。なので最後の方はけっこう強引な感じでまとめちゃいましたが最後に言いたいのは、会長さん、西口さん、アラケンさん!知ってるかもしれませんが「米村姫良々」は面白いやつですよ!という事です。あの松原ユリヤさんが言うのなら間違いないはずです。

*1:ちなみに2位は中山夏月姫。3位は山田苺。

*2:米村姫良々ページの一口コメント

*3:追記になりますが、中山夏月姫とのグラビアで登場した「アップトゥボーイ2018年10月号」のインタビューで、このような発言がありました。『ハロー!プロジェクトの20周年は研修生として迎えたけど、30周年のときは、メインメンバーであることを願っています!!』
『30周年記念ソングが出たときに、ソロパートをもらえるような位置にいたいですね。
いちばんいいところを歌って「やっぱりここは米村だよね」って、メンバーにもファンの方にも認めてもらえる存在になれたらいいな。』