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使命感的な何かが湧き上がってきたら更新するブログ

山﨑夢羽 と井上ひかる

先日行なわれましたHello! Project 研修生発表会2017 ~春の公開実力診断テスト~」こちらの感想を出場エントリー順にチョロチョロと書いていたわけですが、道半ばにして事切れてしまったので、遅ればせながら続きを書いていきます。

オフィシャルの研修生日記が次々と更新され、アンオフィシャルな現場写真がチラホラとネット上で散見され始めた今日このごろ。ついに待望のダイジェスト動画「アプカミ」なるYoutube番組にて公開されました。実際に中野サンプラザで一票を投じてきた者たちにとっても、当日まんじりともせず事の推移を見守っていた在家信者の方々にとっても貴重な参考資料と言えましょう。

www.youtube.com

しかしながらヲタというのは罪なもんで、こういった断片にすぎない映像一つを餌に、いきおい評論家よろしくアレコレと語ってしまいがちな性分なのです。危険なことに全てを見たような気になってしまう。最初に断っておきますが別に「現場至上主義」を標榜してるわけではありません。むしろ「書斎派」みたいな人のほうが中途半端な現場ヲタなど遥かに凌駕する情報量や考察力を持ち合わせたりもするし、別に現場参戦数が多いからといって偉いわけでもカッコイイわけでも、薄毛で悩んでるわけでも無いことなど重々承知しているつもりです。なのですが。

「公開実力診断テスト」に関しては現場で見なけりゃ何もわからない!

これもう如何ともしがたいのです。何せ「テスト中」ヲタ全員着席という異常事態。いつになく真剣な眼差し。時に双眼鏡を駆使したり、メモを取ったりしながらも、いつになく真剣な眼差しなのです。「マサイ」も「振りコピ」もコールや声援すら入らないという客席全員「座り地蔵」の魔空間。その場を支配する空気がダイレクトに伝わってくるような趣き。普段のコンサートやイベントとは状況が違いすぎて、これはもう百聞は一見にしかずと言わざるを得ない。中野でトゥギャザーするしか無いのです。

無論、無理にとは言いません。中には海外や離島で暮らす方もおられるでしょう。商売柄どうしても行けないというパターンもある。5月5日なんて「こどもの日」ですからね。「鯉のぼり屋」さんで働いてる人なんて「かきいれ時」もいいところで休むに休めないはず。まあ、でも実際「鯉のぼり」なんて当日フラっと買いに行くようなもんでもないか。大体あんなのは一週間とか十日くらい前から嬉しそうに屋根の上に飾ったりして楽しむものでしょうからね。あ、でもあれか「期間限定品」みたいな物だから「クリスマスケーキ」みたく当日だと半額とかになったりするのかな。売りじまい「鯉のぼり半額セール」みたいな感じで。やっぱりスーパーなんかでも魚関係は大体夕方の6時過ぎあたりで「三割引」とか「半額」とかになりますもんね。鯉のぼり屋さんも「セール品」目当てで当日客が結構来るのかも知れません。そうなると残念ながら「鯉のぼり屋」で働いておられる「研修生ヲタ」には少々厳しい現実となってしまうわけです。

さて、ここまで読んでお気づきの通り、何でこのバカ「鯉のぼり」の話なんか突然始めやがったんだと、さぞかし訝しんでおられる事でしょう。鯉のぼりですよ、鯉のぼり。鯉と言ったらカープでしょうが。カープと言ったら「広島」ですよ。さあ、ここから31番目に登場したカープ女子」まで、なるべく簡潔にズットンズットン飛ばして行きますよ!!! 

まずはこの人。

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No.11 山﨑夢羽(中3) Magic of Love(J=J 2015Ver.) (Juice=Juice)

先程は勢い余って、必ずしも「現場至上主義」にあらず的なことを書いてしまいましたが、こと山﨑夢羽に関しては若干事情が変わってきます。

今年3月の研修生発表会「1回目の東京公演」でのみ披露された高瀬くるみとのデュオ曲「キャベツ白書~春編~」と、現在行なわれている℃-uteファイナルコンサートツアーのOA*1で披露されている「甘い罠」あたりを実際に見てきた人とそうじゃない人では如何ともし難い「情報格差」が生じてしまっている。残念ながら、かくゆう私も情報弱者の一人でした。

正月の「ハロコン全国帯同選抜」からマツコ・デラックスとのCM共演に至るまで、ここにきて「ハロプロ研修生」の中核メンバーに躍り出た感すらある「ゆはねちん」ですが、実力診断テストは今回が初参加。スクール出身の歌唱メンとしてモーニング娘。13期」の最有力候補と目されていた存在であり、非常に注目度の高かったメンバーの一人です。ありがちな言い回しになりますが、つまり「見せてもらおうか、連邦のナンチャラカンチャラを!」的な状態にあったと。

ここで持ってきたのが「太陽とシスコムーン」→「Juice=Juice」というハロプロ屈指の歌自慢グループの系譜を辿った「Magic of Love」という難曲です。中途半端な歌唱では様になりません。

長々と引っ張ってきましたがズバリ言って、これが実に様になっていたのです。声質の良さだったり、響きの美しさだったりは置いといて、何よりも気持ちよさそうに伸び伸びと歌っていたところが印象的でした。あと「Magic of Love」という楽曲のチョイスも一段高いところにチャレンジしたとかいうよりも、ただ単に歌いたい曲を気持ちよく普通に歌っただけみたいな、歌に対しての自信の現れを感じました。

多くの人にとって謎のベールに包まれていた「山﨑夢羽」の真の実力は、見る人それぞれが恐らくハードルの高さを設定していたような所があったかと思うのですが、何かアッサリと飛び越えちゃったような「あー、この子は歌が得意なんだな」というもので、投票数第3位「歌唱賞」に選ばれたのも納得するしかありません。なかさきちゃんがフォローした例の「まき先生」の難癖にしたって「山﨑のダンス」に対する期待の現れとしか思えず、逆に箔が付いちゃったような感じなのです。

そして、もう一人の「歌唱賞」がこちらの彼女。

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No.12 井上ひかる(高2) My alright sky(Buono!

さて、今回の「実力診断テスト」で「研修生リーダー」という困惑の社長指名を受けた井上ひかる。歌の寸評に関しては文句のつけようのない出来だったと思います。「まり子先生」が激賞したように「ジャンプアップ賞」で相違ない。

しかし、赤裸々な心情を吐露した「研修生日記」を読んでいて、何とも複雑な気持ちになってしまいました。彼女は前回の「研修生発表会」で破格のフィーチャリングを受けており、異例とも言えるソロアクトまで用意されました。歌ったのが真野恵里菜青春のセレナーデ現在新進気鋭の演技派女優として大活躍中の「まのちゃん楽曲」です。

これ、セットリストの流れ的にソロアクト直前の「旅立ちの春が来た」にも井上は参加しており、連続するかたちでソロに突入するというハードなものでして、それもあってか息が上がって低調なパフォーマンスに終始してしまい「井上ひ、恐るるに足らず」のような非常に辛辣な評価にさらされる結果となったのです。

井上自身も「研修生日記」でこのように書いています。

www.up-fc.jp

研修生の発表会のとき、私はソロ曲を披露させていただいたんです。
そのときに、自分が思うように歌えなくて、ずっと納得がいかないままでした。私は歌が苦手だというイメージができてしまったのではという気持ちもありました。

 今やネットでエゴサーチすれば簡単にアレコレ知り得てしまうような時代です。「井上ひ」で検索すれば色々知りたくない事まで出てきちゃう。実際あれで井上は株を落とす結果となり、逆に「ソロであれだけ歌えてたのは実は凄かったんだ!」」なんて「モベキマス」時代には想像もつかなかった「まのちゃんのパフォーマンス力再評価」の流れまで出来てしまうという有様。

そこを踏まえて、井上自身が「実力診断テスト」に持ってきたのが「My alright sky」Buono!のバラード曲です。

だから今回の診断テストでは歌に賭けると決めていて、その上でしっかり聴かせることのできるバラード曲に挑戦しました!!

フェイクがあったり、ファルセットが入ってきたり、難しい曲でしたが、練習した成果は存分に発揮できたかなと思いますし、この曲に挑戦したことは、とても価値のあることだったと感じています!
なので、歌唱賞をいただけたことは本当に心から嬉しかったです!(*^^*)
もっともっと練習して、歌のスキルを磨いていきたいなと思いました!

見事思惑通り「まり子」からは絶賛され「歌唱賞」までゲットしました。在宅音源評論家ならびに細切れダイジェスト動画寸評家の皆さんからも 上々の評価を受けることが出来ました。何だったら「段原よりも井上ひの方が上手いじゃねーか!」なんて声も上がるほどに。

しかしながら不思議なことに彼女は「ベストパフォーマンス賞」には選ばれなかった。というか、「ベストパフォーマンス賞」争いに参加することすら出来なかった。何故なのか?

普段から「研修生発表会」に足繁く通っているような者からすれば「井上ひ」がジックリ腰を据えて歌のみに注力すれば、あのレベルで歌えることくらい最初から想像のつく話で、彼女の最大のウイークポイントが激しく踊りながらだと歌の実力が十分発揮しきれないという事も知っていたからです。

3月の発表会ってのは、そのあたりを踏まえた「井上ひ」への試練だったと解釈しておったわけです。しかし彼女にとっては自信のあった「歌の評価」が失墜してしまったことが何よりも悔しかったようで「実力診断テスト」という舞台で「歌に賭ける」という選択をしてしまった。

少し真面目な話になっちゃいますが、彼女が目指すべきだったのは「歌唱賞」なんかじゃなく「ベストパフォーマンス賞」だったと思うわけです。

むしろ、井上が現在置かれている情況を鑑みれば、そこを目指さ無くてはいけなかった。完全にダンスを捨てるような形で、ジックリと腰を据えて優雅にバラードを歌い上げるベテラン研修生「井上」を尻目に、今日や昨日に入ってきた新人研修生の「工藤」「江口」が激しく踊りながらガムシャラに「歌」に食らいついていく。勿論パフォーマンスに対する評価は究極の所「好みの問題」に帰結するわけですが、どちらが「ハロプロ」かって話になれば、俺は断然、後者を選ぶでしょうよ。

公開実力診断テストってのは、一歩間違うとただの「歌うまカラオケ選手権」になりかねない危険性を孕んでいたわけです。実際2014年の第2回大会で「ダンスが苦手」だった田中可恋大浦央菜が、ほぼダンスを捨てる形で歌に注力して、その歌唱力が評価される結果となりました。まだ新人だった段原瑠々がASH仕込みの破格の歌唱力であっさり「ベストパフォーマンス賞」を掻っさらってしまった事で、ともすれば「ダンス」を抑えて「歌唱」に全力を傾けたほうが得策みたいな風潮が蔓延してしまった。その流れを食い止めたのが、誰あろう加賀楓でした。

2015年の実力診断テストで、加賀が何故あれほどまでに圧倒的得票数でベストパフォーマンス賞に支持されたのかについて、どこまで本気か分かりませんが「同情票」なんて論調もあります。これ全く的外れも良いところで、前年に出来つつあった「歌唱重視」みたいな流れを食い止め「歌とダンスのハーモニー」こそが「ハロプロ究極の奥義」だと言わんばかりに軌道修正してみせた所に大きな価値があったわけです。

この時の加賀のパフォーマンスは後進が「ベストパフォーマンス賞」を目指す上で一つの指標となっているように思うのです。つまり、ヲタの投票衝動は「技術の巧拙」よりも「心が動いた」かどうかという点こそが重要であって、そこに「チャレンジ」が見えなければ、その俎上にすら乗ることもないという。井上ひかるは「加賀楓」の一番弟子みたいな存在だと認識していた者として、この辺りが実に残念だった。

井上は「研修生」として講師陣から高い評価を受けておりハロプロ研修生リーダー」に指名されるほど事務所サイドからの信頼も厚い。非常に「優等生」として期待されている事はよく分かるのですが、もう「優等生」である必要はないと思うのです。野口の革パン借りてワイルドサイドを闊歩するくらいの勢いで殻を破って欲しいのです。

さて参りました。文字数的には今頃「ロッタラロッタラ」を歌った「サッコピン」あたりの事を書いてなきゃオカシイわけですが、今回「歌唱賞」に選ばれた2人については「ハロプロ研修生」ひいては「ハロプロ」の未来を占う上で非常に重要な役割を担っていく存在との思いから、こんな暑苦しい感じになってしまいました。

あまり長くなってしまうのもアレなんで今回はこれで御暇させて頂きます。暑苦しい空気を冷やすという意味で、最後に「研修生日記」北川亮のクールな締めの挨拶を引用して終わりにしましょうか。

それではお疲れ様でした。

*1:帯同研修生は井上ひかる段原瑠々、前田こころ、山﨑夢羽の4名