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使命感的な何かが湧き上がってきたら更新するブログ

「彼女になりたいっ!!!」という名の桃源郷

「実力診断テスト」からはや一ヶ月、いまだにアレコレ書いたり消したり呑気に構えてたら6月の「生たまごShow」が始まってしまうという体たらくぶり。日本の四季の移ろいの早さに驚かされるばかりですが「真夏日」にも関わらず名古屋まで呼ばれもしないのにのこのこ行ってきました。

ハロプロ研修生からの選抜メンバーも参加する「℃-uteコンサートツアー」と「リリウム少女純潔歌劇」の日程が「生たまごShow」と一部まる被ってしまうという「ハロプロ内ダブルブッキング」状態が発生。今回の名古屋公演は「℃-uteコン帯同組」の5人のいない、つまり主力級といわれる「室田」「浜浦」「牧野」なんかを欠いた公演だったわけです。

「はまちゃん」こと浜浦彩乃が不参加ということで、さすがに例の悪ふざけ「はまちゃんちょーだい」コールも今回ばかりは起こらないだろうとか高を括ってたら「はまちゃんちょーだい」どころか「彼女になりたい!!!」の曲そのものをやらないという由々しき事態が発生。しかもコンサート終了後の追い出し曲で「彼女になりたいっ!!!」のインストが流れるや、それに乗っかって例の「はまちゃんちょーだい」コールだけは聞かされるという徹底した理不尽ぶり。この世の不条理ここに極まれり「彼女になりたいっ!!!」のない「生たまごShow」がそこにありました。

最近ではパンチの効いたタイトルで躍進著しい「おへその国からこんにちは」に若干押され気味なんて声もありますが、いやいやどうして若手にはまだまだ負けんよとばかりに「ひなフェス」のソロコーナーで「℃-ute」の岡井ちゃんが歌ってくれたり、昨年のBerryz工房武道館公演において「須藤」「菅谷」などのニセ研修生Tシャツ軍団による「おもしろ寸劇コーナー」でも大活躍と「ベリキュー」陣営からの支持も厚く、いまだ衰えぬ存在感をアピール。これ完全に「ハロプロ研修生」の代名詞的な作品といえるでしょう。

ハロプロ研修生」初のオリジナル曲として誕生した「彼女になりたいっ!!!」ですが、その後も順調に「天まで登れ!」「おへその国からこんにちは」と研修生楽曲は増えていく、なんだったらPVまで作られたりと良い扱いになっていきます。そして先日ついに第4弾となる新曲「Crying」が発表され、今回の「生たまごShow」でも披露されました。さすがに4曲も「研修生オリジナル曲」というわけにもいかず押し出されるような形で今回セットリストから外されたんですね。

しかしこれは残念というしかありません。なにが残念かって、残念というしかありません。早い話「彼女になりたい!!!」大好き人間なんですね俺が。これ大きな声じゃ言えない話ですよ、小さい声で言ったところで割りとダメなヤツですけどね。

ハロプロ研修生初のオリジナル曲として「彼女になりたいっ!!!」が初披露されたのは、一昨年秋に行われたスマイレージのライブツアー「2012秋~ちょいカワ番長~」の初日、大阪「御堂会館」での公演でした。

歌ったのは「ちょいカワ番長ツアー」で初の試みとなったハロプロ研修生による「チャレンジアクト」に選抜されたメンバー「宮本佳林」「田辺奈菜美」「大塚愛菜」「浜浦彩乃」「田口夏実」の5名。*1

従来の「オープニングアクト」とは異なり、ライブ本編での楽曲披露やバックダンサーとしての参加曲もある「チャレンジアクト」。現在行われてる「ツアー帯同」の第一弾がこの「ちょいカワ番長ツアー」だったわけです。

ハロプロ研修生」が「先輩の胸を借りる」武者修行の場といった「ツアー帯同」の現在の意味合いとは異なり「ちょいカワ番長ツアー」に関しては「スマイレージ2期メンバー」とは因縁浅からぬ関係にあった「宮本佳林」が研修生サイドのリーダー的ポジションだった事もあり「胸を借りる」というよりも「逆に食ってやる」的なバチバチ感のが強かったように感じます。ヲタ妄想込みのアングルですが。

ハロプロ研修生オリジナル曲」が初披露されるという一報が決定打となり、大阪初日ということもあって急遽参戦を決め、慌てて「ヤフったり」「オクったり」したんですが「ファミ席」に固執したあまり結局「夜公演」しか確保することが出来ず。残念ながら「初披露」は見逃したものの、ここで人生初の「彼女になりたいっ!!!」と相まみえる事になりました。

「研修生」初のオリジナル曲なわけですからイメージ的には「THEポッシボー」のインディーズデビュー曲「ヤング DAYS!!」ばりの爽やか青春ソングを期待してたんですね、夢にホップステップジャンプ的なのを。とにかくフレッシュ感満載なヤツを爽やかなバンドサウンドに乗せてお送りしてくるもんだとばかり思ってた。

ところが披露されたのは電子音ピロピロ方面の何とも「せわしない」感じの曲調で、スマイレージの「有頂天LOVE」みたいな感じのやつ来たなと、まあ見事に思てたんと違いすぎて「問題の歌詞」もほとんど頭に入らない始末。とにかく元気で騒がしい曲、しかし「つんくワークス」の例に漏れず第一印象はそれほど良くはありませんでした。

 この時点ではまだCD発売前ということもあって、狼あたりの耳の良い人たちが解析班として「歌詞」を書き起こしていくんですが、「彼女になりたいっ!!!」の全容が明らかになっていくにつれ「ちょっとこれ普通じゃないぞ」という空気が漂いはじめ、にわかにザワザワしはじめます。

なにせ「彼女になりたい」と来てすぐに「年の差は気にしないで」と続くわけですから「ヤングチーム」サイドの歌かと思いきやいきなり「アダルトチーム」が出てくるってこれ「クイズ年の差なんて」の話になっちゃってますけど、そもそも何で「年の差」ありきになってんのかと、もうここからおかしい。もうTVの放送コード的にあやしくなってくる。

歌ってるのが年端もいかない「ハロプロ研修生」ですよ、「はまちゃん」なんかまだ声変わりもしてない「ヘリウムガス」吸いたてみたいな声で歌ってるのに「助手席Getだぞぃ 」はないだろうと、無邪気に歌ったところで完全に「NGワード」です。こんな「プ◯エンジェル事件」待ったなしみたいな、アンチ児童福祉法、目指せ条例違反みたいな歌はけしからんじゃないか!つんく良くやった!と、まあ意見は様々ですが「お肌プルプルしてるのは、イチゴのベットで寝てるからよ」とこられた日には、これはもう「天才か狂人」にしか作り得ない作品と言わざるをえません。

狼あたりの「変態スレ」や「妄想スレ」系のネタスレなんかでも時折とんでもない「発想力」と「変態性」を合わせ持った「明らかに天才」と思われるレスがあったりして、まあ感心したり爆笑したりするんですけど、何だかんだ言って普段は真面目な社会人だったりするもんです。これはあくまで「匿名掲示板」だから出来ることであって、内に秘めたる「変態性」をダダ漏れ状態で全開放してこそ発揮される天才的キラメキなわけです。あくまで「匿名性」ありきでないと中々アクセル踏み込めるもんじゃない。

しかし「つんく先生」は社会的にも名の知れた人物であり「一男二女」の子を持つ親であるにも関わらず攻めの姿勢は崩しません、ほれぼれするくらいのアクセルべた踏み状態です。昨今の音楽シーン「よく出来た歌詞」や「共感できる歌詞」を書く人物は数あれど「こんなタイプは中々出会えませんよ」ほんとに。それでいてスマイレージの「私の心」みたいな繊細な歌詞も書いちゃうんだからますます手に負えない。

初披露から約一ヶ月後「インディーズシングル」として会場限定販売ながらついに「彼女になりたいっ!!!」のCDがリリースされます。

最初は「どうなのよこれ」と思ったものの「ちょいカワ番長ツアー」各地で歌われるアンオフィシャルな音源を拾い聴きするうちにジワジワとその魅力にやられ始めたのか感覚が麻痺してきたのか「つんくワークス」の例に漏れずハマり出すんですね。最初は「せわしない」と感じたピロピロ方面の曲調もいつしか「心地よい」と感じるようになり、今じゃすっかり「大久保薫マジ最高!さすがハロプロのエースアレンジャーや」と手放しの賞賛ぶりです。とにかくCDが出たからには買うしか無いと、しかし「会場限定」で官憲の目を盗んでコッソリと売ってる。堂々と売れないような後ろめたさもまた「彼女になりたいっ!!!」の魅力のひとつといえるでしょう。

結局、「宮本佳林」「田辺奈菜美」の2人が出演した大人の麦茶シュガースポット」大阪公演会場ルートにてCD入手に成功するんですが「ハロプロ研修生」名義の曲ながらジャケ写はイラストによるもので、実在しない「眼鏡」の研修生なんかがいたりする。

https://i.imgur.com/X9dGoA0.jpg

 これあえてジャケットを「イラスト」にすることで特定の人物に限定したイメージを持たせないように配慮されてるんじゃないかと勝手に想像するんですが「ハロプロ研修生」の曲として時代を超えて歌い継がれるみたいな意味合いを込めて。

実際に「彼女になりたいっ!!!」のレコーディングに参加してるのは各種インタビュー等で「宮本佳林」が言及しているように「ちょいカワ番長ツアー」の「チャレンジアクト」選抜メンバーによるものらしく、ソロパートのある「宮本佳林」「浜浦彩乃」「田辺奈菜美」に加え「大塚愛菜」「田口夏実」の5名。

だとつい最近まで思われてましたが、先日発売された「トップエール」7月号の記事、Juice=Juice宮本佳林高木紗友希による「ハロプロパフォーマンス論」にて衝撃の事実が判明します。

ー  研修生時代に初めてのオリジナル曲「彼女になりたい!!!」を貰った時は、誰がソロパート担当するかみたいなことで競争意識ってありましたか。

 

宮本 ありましたね。「彼女になりたいっ!!!」は小田さくらちゃんも参加しいてたんですよ。それで最初のソロパートはさくらちゃんに決まって、スゴく悔しかったのを覚 えています。 

 小田さくらが「ちょいカワ番長」の「チャレンジアクト」に当初参加予定だったことなどスッカリ忘れてたもんで正直これは驚きました。

https://i.imgur.com/1RZS9HR.png

実際のCD音源では最初のソロパートは「宮本佳林」が担当していて、振り付けの「弾ける全力ダンス」感も含め、色々な意味で「彼なり」=「佳林」といったイメージが相当強いんですが、これが「おださく」になっていたら「彼女になりたいっ!!!」の印象もまた違ったものになっていたかも知れません。

結局、小田さくらは「スッピン歌姫オーディション」唯一の合格者として「ハロプロ研修生」から「モーニング娘。」へと一気に階段を駆け上がりメジャーデビューするわけですが、いまだにインタビュー等で「宮本佳林」がライバルを「小田さくらちゃん」と言い続ける理由が少しわかったような気がしました。

 この曲の良いところを挙げていくとキリがないので一点だけ、フルコーラスだと3回、短いバージョンだと2回「ソロパート」があるんですが、ライブだとこの「ソロパート」を誰が担当するとか特に決まってなくて、思わぬ伏兵がいきなり「ソロパート」を歌い出したりしてその辺りも本当に面白い。新沼希空とか。

長くなったので取りあえず「夏のハロコン」いや、今年の「カウントダウンコン」では「はたけ」「たいせー」「ブラザーズ5」を中心としたアップフロント軍団揃い踏みによる「彼女になりたいっ!!!」の大乱舞絵巻を期待しつつ、結局名古屋の「生たまごShow」について何も書いてないことを反省点として、大阪「生たまごShow」に向けてがんばっていきたいと思います。


ハロプロ研修生「彼女になりたい」(2013夏ハロコンver.)

*1:御堂会館の夜公演で大塚愛菜が足を負傷してしまい、結局その後の全公演を欠場。DVD収録回は「代役」高木紗友希が出演となり、結局これが映像として残りました。