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使命感的な何かが湧き上がってきたら更新するブログ

単枠指定 武藤彩未

前回のやや荒いエントリーを最後に更新がパタリと止まってしまいましたが、別に勾留されていたわけでもアイドル熱が冷めてカタギに戻ってた訳でもありません、寧ろこじらせた感が強いです。

アレコレ書きたいことばかり増えて一向に手につかず、ハロステ、はぴぷれ、The Girls Liveな毎日。「ODATOMO」の「木立を抜ける風のように」を無限ループで聴き溺れる日々。そんな堕落しきった日常から脱却すべく先日ひさびさの 東京遠征を敢行いたしまして、5月4日に中野サンプラザで行われた「ハロプロ研修生 発表会2014 ~春の公開実力診断テスト~」これを見てきました。そして一票を投じてきました。

詳しいことはまた書きますが*1、普段はグループ歌唱が基本の「ハロプロ研修生」が一人で舞台に立ちソロ曲を披露する姿はそれだけでも新鮮であり、またソロで歌うことによって割とストレートなかたちで個としてのアイドル力といいますか、アイドルとしての地肩の強さみたいなもんが浮き彫りなるという「ハロプロ研修生」にとっても「アップフロント上層部」にとっても「おへそヲタ」にとっても大変意義深いイベントでした。まり子とか来て楽しかった。

最近のハロプロでは意図的にかメンバーがソロ歌唱を披露する機会が多く、3月の「ひなフェス」や冬の「ハロコン」でも公演ごとの回替わりで「ソロコーナー」が設けられていました。

鞘師里保宮本佳林という「ネットが荒れる」何かと比較されがちな2人にあえて同じ楽曲、高橋愛の「自信持って 夢を持って 飛び立つから」を歌わせてみたり、モーニング娘。の「大阪恋の歌」を大阪出身の植村あかりに大阪のオリックス劇場で歌わせる等の粋な演出、当日まで誰が歌うか分からない「ハロプロ」お得意のランダム方式、コレクション生写真システムが良いアクセントになり概ね好評だったようです。

また、普段スマイレージの中にあって遺憾なくステルスぶりを発揮している勝田里奈が、ソロで歌うことによって急にアイドルオーラ全開で輝き出すなど、思いもよらぬ「ソロアイドル力」を発揮する者もあり、やはり「ソロアイドル」と「グループアイドル」では本質的に求められるものが違う、ソロ向きの人ってのが確実にいるわけです。

会場の空気を一変するような「華」のある存在感があるかどうか。

「華がある」といえば先日「ハロステ」で公開された「ひなフェス」での工藤遥もなかなかのもんでした。工藤もまた「モーニング娘。’14」の中では何故か地味な後列メンに甘んじています。

ビジュアルは申し分ない、しかし声が惜しい。これ工藤のビジュアルで声が勝田であれば、あの甘ったるいアイドル然とした可愛らしい歌声だったならばアイドル史もまた違ったものになっていたかも知れません、そう思わせるほどのインパクトがありました。

しかし甘ったるいどころか塩辛い歌声です。あのビジュアルにしてあんな塩辛いハスキーボイスと竹を割ったような男勝りな性格というこのギャップ。その辺の面白さが工藤の工藤たる所以であり、また最大の魅力だったりもするわけで。世の中なかなかうまく行かないもんです。

今現在アイドルといえば「グループアイドル」がまず連想されることが多いというか、もう完全にアイドル=グループアイドルという構図になっています。なんかいつの間にかそんな感じになっちゃいました。

かつてはアイドルといえば「ソロアイドル」を指していたもんです。そう、80年代くらいまでは。

80年代「ソロアイドルの時代」における「アイドル観」からすれば到底「アイドル」として陽の目を見ることがなかったであろう、デビューするには「足りない」と思われるような子たちであっても「グループアイドルの時代」には何かしら「役割」とか「居場所」なんかが出来てくるもんで、足りない部分を保管し合えるというか、むしろ異なる個性がぶつかり合うことで生まれる相乗効果、バンドサウンドにおける「マジック」みたいなものを生み出す重要なパーツとして機能している。

なんだったら「必要不可欠な後列メン」みたいな、地味だけど効いてるボランチの選手みたいな存在のメンバーまで許容するのが「グループアイドル」の面白味なわけで、かつてなら引き上げられなかったタイプの「アイドル」を知ることが出来る時代ともいえます。

また一方で芸能事務所的には抱えている「若手」をまとめて売り出せるという利点、客としても選択の幅があって入って行きやすいし、単純に「アイドル産業」と考えればドーピングなんかも含めて商売として何かとやりやすいという側面もある。

逆に考えると「ソロアイドル」を売り出すのは非常にリスキーな時代でもあるわけです。

考えてみれば「松浦亜弥」ぐらいでしょうか21世紀になってブレイクした「ソロアイドル」は。松浦さんも「ごまっとう」や「後浦なつみ」等、ユニットやグループに入れるとなぜか存在感が消えるようなところがあり典型的な「ソロ向き」の人でしたが、彼女を最後に大衆に人気を得たといえる「ソロアイドル」の系譜はぱったりと途絶えてしまいました。

の場合「モーニング娘。」卒業からソロに転じた後藤真希安倍なつみ、同様に「AKB48」からの卒業者のような「グループアイドル」として顔が売れてからソロデビューしたパターンではなく、「ソロアイドル」として無名状態から売り出すことを指します。

かつては「大看板」だったはずのモーニング娘。に加入するも、世間的には「無名状態」だった久住小春がアニメ「きらりん☆レボリューション」におけるキャラクター「月島きらり」としてソロデビュー。ちびっ子人気に火が付き、一時期は本体であるモーニング娘。を凌ぐほどの好セールスを記録。子供に頼まれて仕方なくやってきた風のお父さんを装ってヲタが「スターライトタンバリン」を買い漁ったり、幼女に混じってイベントに参加したりする事案が発生するなど局地的大爆発は見せるものの、世間に届くムーブメントにまでは至りませんでした。


Balalaika by Kusumi Koharu from the H!P Wonderful ...

小春も完全な「ソロタイプ」の人で、早々にグループを卒業したのも致し方なしと思わせる個性の持ち主でしたが、「きらりんソロワークス」で見せた、あの巧拙を超えた「自由律俳句」のごとき奔放な歌唱をこのまま封印するのは惜しすぎると思う次第です。

しかし松浦亜弥藤本美貴がソロアイドルとしてデビューした2000年代前半と比べCDそのものが売れなくなってきた2009年。果敢にもソロアイドルとしてデビューしたのが現在女優として絶賛売れかけ中の「真野ちゃん」こと真野恵里菜さんでした。

ピアノの弾き語りという意表をつくスタイル、ハロプロ所属ながら「非つんくプロデュース」。作詞:三浦徳子、作曲:KANという夢のタッグによるどこか懐かしい「昭和」の香り漂う楽曲群。これを「昭和のアイドル」ライクな真野ちゃんが「拙い歌唱」と「拙いピアノ演奏」でもって危なっかしくパフォーマンスするという、いささか時代の先の先を行き過ぎた賭けでした。

 時代的には「AKB48」の台頭による「ピンチケ世代」の流入によって「おっさん中心」だったアイドル界隈が一気に若年層に広がりを見せ始めるわけですが、真野ちゃん現場に限っては上に上に年齢層を推し広げていくという逆転現象が起こります。まさに高齢化社会におけるアイドルビジネスのモデルケース。いやホント明らかに女性客の少なさとおっさん率の高さは他に類を見ない「マノフレ*2最大の特徴でした。

その類まれなる「おっさんキラー」ぶりは「丹羽多聞アンドリウ」「堤幸彦」といった業界の大物おっさんをも魅了するに至り、彼らによって見出された「女優」としての才能を開花させていきます。「アイドル業」と平行して「女優業」もこなしていくこのあたりのフレキシブルな動きは「ソロ」であることの強みともいえるでしょう。

「アイドル戦国時代」の到来によって「グループアイドル」が群雄割拠する中「ソロアイドル」真野恵里菜もいつしかピアノの弾き語りスタイルから出身母体である「ハロプロエッグ」の若手メンバーをバックダンサーに従え、踊って歌うノーマルなスタイルに変貌を遂げます。

バックダンサーのエッグも巻き込み、接触上等の販売戦略でもって奮闘しますが多勢に無勢、セールス面で飛躍することはなく「松浦亜弥」のようにブレイクするには至りませんでした。

2013年2月の単独コンサートをもって真野恵里菜ハロプロから卒業します。

ハロプロ「ソロ枠」の後継者として当時デビューを待望視されていた研修生「ハロプロの最終兵器」こと現在「Juice=Juice」の宮本佳林を推す声もありましたが(カリン党ソロ派)、アップフロント上層部の判断としては「時代的にソロでは厳しい」ということだったのでしょうか。

ハロプロにおける「ソロ枠」は現在まで空位のままです。

まさに「ハロプロ」から「ソロアイドル」が消滅した直後、「ソロアイドル復興の旗手」として高らかに「ソロプロジェクト」を標榜したのが誰あろう「武藤彩未」その人です。

元「可憐Girl's」の真ん中、元「さくら学院」の初代生徒会長、おでこが丸みを帯びている、親御さんが哺乳類を調教してアレコレさせる仕事にたずさわっている。

そのスジの人ならすぐにピーンとくるワードですが世間的には「誰やねん?」と、当然こう思うわけです。我々にとって武藤彩未がどれだけビッグネームであっても世間的にはまだまだ無名状態、「武藤厩舎」の看板娘にすぎません。

武藤といったら世間的にはあっちのほうの「武藤」になるわけで、武藤の三人組といえば「可憐Girl's」じゃなくて「闘魂三銃士」を連想するのが世の習いでしょう。

そういった意味からすればようやく世間に打って出ると、アルバム「永遠と瞬間」でのメジャーデビュー後初となるワンマンライブ「BIRTH」の模様はご存知「めざましテレビ」をはじめ各種メディアで一斉に報じられ「アイドル界の台風の目」「注目の大型新人」として新たなスター候補誕生とばかりにドカーンと報じられました。

楽曲派DDから元ピュアピュア読者に至るまでが何だかわからない使命感と並々ならぬ期待をもって待望の「ソロアイドル」を盛り上げる気満々なのは、私のような一度も生で「武藤彩未」の歌を聞いたことがない関西在住の「ハロヲタ」にすらヒシヒシと伝わってきます。

アルバム「永遠と瞬間」はそんな有象無象の期待に応えるべく「シティ派ガールポップ」といった面持ちの、ほどよい80’チックなアレンジが懐かしいような新しいような中々の良盤に仕上がったんじゃないでしょうか。三浦徳子」「森雪之丞」による情感溢れるリリックはまさにプロによる犯行」と呼ぶに相応しく、粗製濫造の「雰囲気もの」が逆立ちしても敵わない凄みすら感じました。思わず「AXIA」のメタルテープにダビングしたくなるほどの80年代アイドル臭バリバリの作品ではありませんが、好きか嫌いかでいったら、そりゃまあ好きなほうです。

戦略上色々あるんでしょうが、「アルバム」を先に出してきた。

つまり「デビューシングル」という「切り札」はまだ取ってある。

おそらくここが仕掛けどころなんでしょう。

松田聖子における「青い珊瑚礁」が出せるかどうか。

両親の影響により子供の頃から80年代アイドルの曲を聴いて育ち、特に「松田聖子」をリスペクトしているという武藤さん。これ全く宮本佳林も同じ「境遇」なんですよ。親の影響であの時代の曲が好きな若い子ってのは案外多いのかも知れません。

関東近郊で昨年行われた80年代アイドル歌いまくりのライブハウスツアーとか、あれなんて「佳林ヲタ」及び「佳林ちゃん本人」垂涎ものの羨ましさでしたもん。

ここは「Topell」さん仕切りで「松田聖子好きアイドル」対談を実現させるなり、タワレコの配信番組「南波一海のアイドル三十六房」に2人をゲストに招くなりしてもらいたいもんです。「公開実力診断テスト」当日は中野ではなく横浜で武藤さんとのトークライブに勤しんでたM脇さん「へそんとこよろしく」お願いしますよ。菊地最愛の生徒会長就任でますます「さくら学院」推しに拍車がかかって、すっかり「さ学」とズブズブの関係じゃないですか。でもこの2人に「松田聖子」を語らせたら熱いもんが見れると思うんですよ。

武藤さんが一番好きな松田聖子の曲は「メディテーション」というアルバム収録曲らしいです。ちなみに宮本佳林が一番好きな松田聖子の曲は「一千一秒物語」というこれまたアルバム収録曲。さすがに武藤宮本クラスの「松田聖子リスペクター」になると挙げてくる曲名がひと味違う、門外漢は蚊帳の外です。「青い珊瑚礁」とか「赤いスイートピー」とか鼻で笑われる勢いです。

LOVEマシーン」より「LOVEイノベーション」「THEピース」より「THEマンパワー

思い入れが深いほど世間から見ればよりマニアックな方向に流れていく、それがヲタってもんです。しかし大衆が求めるのは「青い珊瑚礁」であり「LOVEマシーン」であって、時代を変えるのもまた然りです。

武藤彩未が掲げる「ソロアイドル復興の革命」はCDの売上枚数やライブの箱のデカさなんかじゃなく、大衆に愛される「本物のヒット曲」を生み出せるかどうかにかかっている筈です。

 最後に唐突ですが「3年B組金八先生」の中で特に好きだったエピソードを一つ。わりと有名な回なので覚えてる人も多いんじゃないでしょうか。

当時全国的に猛威を振るった「校内暴力」をメインテーマに据えたドラマの中にあって「箸休め」的なほっこりエピソード。第2シリーズ 11話 「クソまみれの英雄達」(80年12月12日放送)

ざっとストーリーを説明すると3階の男子トイレが4基とも詰まって「えらいこと」になってると、年末で修繕業者も来れない。そこで金八が「自分たちの力でどこまでやれるかの実験だ」なんて上手いこと騙して男子生徒6名が手伝わされるんですね。最初は嫌々やってると、でもだんだんトイレの構造やなんや分かってきたりして面白くなってきちゃう。結局みんなで団結してトイレの詰りを解消させて大団円というお話。

それで最後、宿直室の風呂場で汗を流し合う。輪になってお互いの背中をタオルでゴシゴシやるんですが、一人の生徒が上機嫌になって歌い出すんですね。

私の恋は~南の風に乗って走るわ~

当時大ヒットしていた松田聖子の「青い珊瑚礁」のフレーズです。

タオルゴシゴシのリズムに合わせて金八も含めた全員で大合唱し始める、ちょっと演歌っぽく節つけたりなんかして。

このシーンがやけに印象深く残っていて、「歌は世につれ世は歌につれ」じゃないですけど、ああこういうのが「ヒット曲」なんだなって。

 

*1:とかいって書かないことの方が多いわけですが、これは絶対書きます「田辺」のTシャツ型キーホルダーに誓って絶対!

*2:真野恵里菜ファンの公式な総称で真野フレンズの略。派生として吉川友ファン=友フレ、田辺奈菜美ファン=ナナフレ、室田瑞希ファン=むろフレ等