さくら十番勝負
第1戦 大塚愛菜 (グランドでも廊下でも目立つ君)
第2戦 鞘師里保 (大好きだから絶対許さない)
第3戦 宮本佳林 (悲しきヘブン)
第4戦 金澤朋子 (木立を抜ける風のように) ← NOW!
第5戦 菅谷梨沙子 (レディーマーメイド ) ※ここからは予想(要望)
第6戦 道重さゆみ (好きだな君が)
第7戦 高橋愛 (この愛を重ねて)
第8戦 藤本美貴 (Thanks!)
第9戦 つんく♂ (LOVE~since 1999~)
第10戦 五木ひろし (居酒屋)
結局、ひろしのクリスマスディナーショーネタが書きたかっただけみたいになってますが、小田さくらという人は当時のエッグヲタの誰もがアイドル的な意味で全く注目してなかった頃から、常に「歌」で勝負させられてきた印象があります。
「スッピン歌姫オーディション」と銘打たれた11期メンバーオーディションに唯一の合格者として選ばれ、モーニング娘。’14では鞘師里保とツートップを形成する歌唱の重要なポジションを任されている現在も「さくらのしらべ」なる「歌」をメインにしたFC限定イベントを定期的に開催するなど事務所的にも「小田イコール歌」という認識なのでしょう。
ヲタ的には小田さくらイコール「自撮り界の新女王」であるとか、鞘師いわく「隅っこでみんなを観察してニヤニヤ笑ってる感じ」といったイメージ。岡山でのコンサート帰りの新幹線で「きびだんご」を先輩メンバーにお裾分けして「みなさんわたしの家来ですね」みたいな毒のあるジョークをサラリと言うような捻くれた捕らえどころの無い面白さ。BLOGなどから垣間見える気性の激しさ、勝ち気さ、頑固さ、溢れだすナルシズム。そして、テレビの歌収録本番での勝負強さ。
まあ何だかんだすっかりモーニング娘。’14において無くてはならない存在として定着した感がありますが、そんな折「新曲ライナーノーツ」でつんく先生からこのような発言がありました。
小田:落ちついて来ましたね。やっとなじんで来たかな。30歳以上の「おかん」的要素も持った子なのに、時に3歳児みたいな顔もする。
歌声は大人びている。しっかりした音も出る。
だからこそ小手先だけでなくしっかり歌えるように、心から発声出きるようになれば、
かなりの確率ですごい歌手になれる可能性を持ってます。
もう高校生になったんだから「歌うま中学生」で終わらないように努力したいですね。
小手先の歌の上手さではなく「心から発声」してこそ「すごい歌手」になれると、その可能性はあると彼女の才能を認めた上でこの 最後の部分ですね。このままだったら「歌うま中学生」のままだよと言ってるわけですよ、つんく先生は。
この「歌うま」がらみは色々書きたいことがあって、すでに書きかけてたりしたんですが、さすがつんく先生いいワード持ってきました。
ようするに小田ちゃんは歌上手いのは確かなんですが「モノマネ歌唱」からまだまだ脱却出来ていないと、彼女は実際「モノマネ」も上手くてハロメンの歌い方を器用に真似する特技があったりするんですけど、肝心の「小田さくらの歌」の印象がボンヤリとしている。
曲によってカメレオンのように色を変える歌唱、器用に歌いこなすわけですから別にそれでもいいじゃんと思いがちなんですが、つんく先生はプロとしてそれでは「歌うま中学生」だよと、プロとしてこれが「小田さくらの歌」だというオリジナルな歌唱を見つけろと言いたいわけです。下手な人の場合マネしたくても出来ないわけですから勝手にオリジナリティが滲み出てくるんですね「ラモーンズ」みたいなもんで。
でも、なまじ上手いとどうしても「上手い人」をなぞった似たタイプの歌唱になりがちになるわけで、それではプロとして「面白みのない歌」だと感じちゃう。
つんく先生はじめ、五木ひろし先生、堀内孝雄先生みんなやっぱりモノマネされる側の「オリジナリティ溢れる」クセのある「匂い立つような」特徴的な歌を歌いますよ言うだけあって、つんく先生なんかクセだらけと言っていい、でもそれが良いんです。
無味無臭の「上手い歌」からの脱却。そのためには「さくら十番勝負」最後の試練。
今年のクリスマスディナーショーで五木先生との「ゴクリ」と息を呑むようなデュエットに挑戦するのも案外悪くない試みだと、そんな風に考える今日このごろです。
まあ、ひろしのことですから浜ちゃん*1あたりをリクエストするかもですが。